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寺院も火災保険を活用できる?宮大工との関係は?

2020年4月13日 公開

住宅の購入・賃貸の際には、火災保険に加入することになります。特に、住宅を購入する際は、住宅ローンの契約に火災保険への加入を義務付けている金融機関も多いため、ほぼ強制的に加入することになります。しかし、火災保険がどのようなものかを知らないまま契約し、上手に活用できていないケースも多いようです。

火災保険は、文字通り火災による被害を補償してくれるものですが、実は自然災害による被害も補償してくれる保険です。つまり、台風や大雨などが原因で雨漏りが発生した時なども補償対象となり、工事費を賄うことができます。そして、火災保険は個人の住宅だけでなく法人契約も可能なので、宗教法人である寺院も火災保険に加入しておけば、自然災害による被害は補償されます。新型コロナウイルスの感染拡大により、寺院の行事の縮小・中止などが相次いでいますが、この機会に損害保険について再検討してみるというのも良いでしょう。

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新型コロナウイルスについて

ウィルス

世界中で感染が確認され、各地で都市封鎖が相次いでいる新型コロナウイルス、Covid-19。このウイルスは、日本の経済活動にも大きな影響を与え、2020年4月8日から5月6日までの間は、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県・大阪府・兵庫県・福岡県の7都府県で緊急事態宣言が発出されました。また、イタリアやアメリカなどでは近年まれにみる犠牲者が出たために、世界経済の停滞及び株価の暴落も起こってしまいました。大規模かつ長期的な流行につながる可能性はまだ継続していることもあり、全世界で油断を許さない状況が続いています。ちなみに、2020年4月8日時点で、日本国内における新型コロナウイルスの感染者は4,257例となっています。残念ながら死亡者は81名に達しています。また、症状が回復した退院者は615名となりました。

この新型コロナウイルスと宗教という意味では、韓国で大変な事態が起きました。2020年2月16日にとある新興宗教団体が韓国の南部にある大邱市で開いた礼拝で、感染者が一気に急増し、50名以上の集団感染が発生しました。結果、韓国政府は大邱市を「感染症特別管理地域」に指定するまでの事態となりました。また、日本では外出自粛に自主的に協力する寺院や自社も登場しています。大阪市の四天王寺と住友大社は連日大勢の参拝者らで賑わっていましたが一時的に閉鎖することを決めました。四天王寺によると、同寺を閉鎖するのは聖徳太子が6世紀に創建して以来初めてということで、未曽有の事態が起こっていることが伺えます。

感染症対策の方法

ここで感染症対策の方法を紹介しておきましょう。

●咳エチケット

●手洗い

●うがい

●「3密」を避ける
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京都と周辺3県、政令指定都市の首長による緊急のテレビ会議が2020年4月1日に開催され、集団感染につながる「3密(密閉した場所、人が密集する場所、人が密接になる場所)」を避けること、休日だけでなく平日の夜間の外出自粛を求める共同メッセージを発表しています。

特に最後の「3密」の回避により、外出自粛が進んでいることから、寺院としても行事の縮小・延期・中止を余儀なくされています。今後もこの自粛要請が継続すれば、寺院も大幅に計画の変更が必要になりますし、このタイミングに寺院を守る保険についておさらいをする時間も作りたいところです。

火災保険では寺院の敷地内が補償の対象となる

保険イメージ4月

ここからは火災保険について説明していきましょう。火災保険は個人用・法人用があり、基本補償には大きな違いはあありません。契約者自身でカスタマイズできるのが大きな特徴で、火災時に出火した所有している建物はもちろんですが、隣家から出火して燃え移ったもらい火や、消火のために放水した時の被害なども補償の対象にすることができるなど、契約者の状況に応じた補償をセレクトできます。また、自然災害については落雷・ガスの破裂・爆発などによる被害のほかにも、台風・大雨・大雪などによる影響で屋根・外壁・付帯設備が壊れた場合や家財に影響が出た場合も補償の対象になりますので、自然災害が急増している昨今は、火災保険を活用するケースが増えています。

火災保険の対象となるのは「建物」と「家財」で、建物は建造物そのものと付帯設備など簡単には動かせない物、家財は建造物や付帯設備の中にある家電など比較的容易に動かせるもののことです。片方だけを補償対象にすることもできますし、両方を補償の対象にすることもできますが、片方だけを補償対象にしている場合は補償が心もとないので、できれば両方を補償対象にしておくことをおすすめします。

火災保険に加入するメリット・デメリットとは?

では、火災保険に加入するとどのような良いことがあるのでしょうか。火災保険は火事以外の自然災害による被害の補償もしてくれますので、自然災害が多い日本では、万が一のための補償として加入しておくと安心な保険といえます。特に最近は、大型台風やゲリラ豪雨など自然災害のリスクが高まっていますので、古い建物が多い寺社には大きな影響が出かねません。実際、火災保険を活用できる被害の事例も増え続けているのですが、自動車保険などと違い、何度申請しても保険料が上がるということがないのはメリットでしょう。また、過去3年の被害まで遡って申請できる点も火災保険の特徴となっているので、緊急時には先に工事をしたとしても、自然災害による被害で工事をしたことを証明することが必要にはなりますが、火災保険の補償の対象となります。被害箇所の写真を残しておくことが、自然災害による被害の証明になるのですが、撮影にはコツがいります。そのため、先行して工事を行う場合は特に火災保険の活用に慣れている専門会社に依頼するのが良いでしょう。

一方、火災保険のデメリットですが、まず挙げられるのが申請の手続きが煩雑であることです。当たり前の話ですが、火災保険の補償を受けるためにはどのような被害が出ているかを証明する必要があるのですが、屋根のような高所の詳細を調査することは危険を伴うこともあり簡単にはできません。そして、もうひとつのデメリットとしては、地震・噴火・津波の被害は補償されないことです。これらの被害の補償をするためには「地震保険」をセットで加入しなければいけません。ちなみに、この地震保険は単独では加入できないので、必ず火災保険とセットで加入します。また、地震が原因で起こった火災は、火災保険ではなく地震保険の補償の対象となるので注意が必要です。

寺院の建築様式をおさらい

寺院は、日本古来の建築様式によって造られているところがほとんどです。しかしながら、その詳細は日本史の授業でさらりと触れられるだけです。寺院の建築様式は「和様」「唐様」「天竺様」という3種類が主で、それらをミックスした「折衷様」もあります。この中でも日本古来の建築様式である和様は落ち着いた趣のある佇まいが特徴で、唐様と天竺様は装飾が多く華やかな印象なのが特徴になっています。

寺院の屋根は「本瓦葺き」という工法で瓦を並べていきます。平瓦と丸瓦を交互に組み合わせて並べていくもので、多くの寺院でこの屋根を見ることができます。また「反り屋根(てり屋根)」を採用している寺院もあり、その原型は中国から伝わってきたものです。そのため、中国の寺院の多くで反り屋根を見ることが出来ますが、反り屋根は格式・荘厳を表現できることもあり、日本でも多くの寺院が採用しています。

この反り屋根の施工・修理は、寺院の大工である「宮大工」の中でも高い技術力を持つ職人が担当することになります。というのも、反り屋根の持つ美しい曲線は、屋根の頂点となる本棟から屋根の先端である軒先に向かって糸を垂らし、その曲線と同じ曲線を描いて施工するという難度の高いものです。そのため、高度な技術を持つ職人でなければうまく施工できないのです。下手をすると、屋根の端と端で曲線の角度が違うと屋根が歪んでしまうことでバランスを欠いてしまいます。また、反り屋根の上部から下部に施工する、曲線が特に美しい「のし積み」についても、のし瓦を調整しながら一番美しいと思われる曲線を描いていくことから、難易度の高い技術が必要となります。

いつもお願いしている宮大工がいても診断は無料で行います

寺院の建設はもちろん、メンテナンスに関しても宮大工にお願いしている寺院は多いと思われます。宮大工とは、主に寺院や神社など日本の伝統建築を手掛ける大工で、その歴史は飛鳥時代(7世紀頃)にまでさかのぼります。もともとは、朝鮮からやって来た二人の僧侶が飛鳥寺を建てたのが宮大工のスタートといわれていて、聖徳太子もこの二人の僧侶から技術を授かって法隆寺を建立したという伝記が残っています。寺院や神社は「木組み工法」という方法で建立されますが、この木組みの技術を習得することはそう簡単なことではなく、熟練の技術を持つ宮大工でなければ、美しく寺院を建立することはできません。木組み工法で使用する木材は、最近の建築のように倉庫で加工されたものではなく、自分でその場で加工していきます。そのため、ひとつひとつの部材を建築しながら加工するため、より高い技術が要求されます。

このように、宮大工になるためにはより専門的な技術を習得しなければいけません。特に「木組み」「継手」「仕口」といった手法は重要度が高く、必須で習得すべき技術といわれています。

まず「木組み」についてですが、これは建物の骨組みにおいて採用される手法です。現在の一般木造住宅で使用するような釘・金物をほとんど使用しません。木自体に切り込みをしてはめ合わせていくことで、木と木をしっかり組み上げていきます。木材の加工はすべて宮大工自身が行い、「木を読む」ことで寸分たがわぬ部材を作り上げていきます。この「木を読む」という作業は、それぞれの木の生育状況や性質をしっかりと把握し、どのような用途に適しているかを考慮しながら加工していくというもので、宮大工であれば習得しておかなければいけない技術のひとつです。

続いて「継手」ですが、これは木材の長さが足りない時に使う手法です。「腰掛鎌継ぎ」「台持ち継ぎ」「追掛け大栓継ぎ」など、70近い方法がある宮大工ならではの技術です。また「仕口」という複数の木材に角度をつけて接合する技術もあり、土台や柱のつなぎ目、梁と桁のつなぎ目などで木材を組む時に使われます。この技術は、宮大工の間で秘伝とされていた時代もあるという難易度の高いものとなっています。

全国建物診断サービスでは寺院の相談にも乗ります

寺院の火災保険についても、全国建物診断サービスという火災保険の活用に慣れている専門業者が頼りになります。この団体では、建物及び敷地内を隅々まで調査し、自然災害や経年劣化を含め破損・劣化箇所を報告してくれます。そして、火災保険の適用が可能な被害については、申請も一緒にお手伝いしてくれます。高い技術力と豊富な経験を持つ一級建築士が担当し、懇意にしている宮大工さんにご迷惑をおかけすることなく、調査を進めてまいります。

寺院というものは隅々まで清掃をしている建物ではありますが、日常的に屋根まではなかなかチェックしていないと思います。そのため、知らない間に破損・劣化が進んでいることもあり、気づいた時には大掛かりな工事が必要な時もあります。そうならないためにも、定期的な点検・メンテナンスが大切ですので、全国建物診断サービスにも相談しながら、火災保険をうまく活用していきましょう。



記事監修


kansyuu
【二級建築士】佐野 広幸
全国建物診断サービスのwebサイト監修の他、グループ会社の株式会社ゼンシンダンの記事も監修。火災保険申請を利用した修繕工事を広める事により、日本の「建物老朽化」問題の解決に貢献。