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屋根材を固定する棟板金が壊れた?その修理方法とは

2020年7月17日 公開

棟板金

「棟板金(むねばんきん)」という言葉を聞いたことはありますか?これは、日本の住宅において広く普及している「スレート屋根」のとがっている部分にかぶせる金属の板(画像の矢印部分)のことで、この板があるおかげで屋根は雨漏りを起こさずに済んでいます。この大事な役割を持つ棟板金は、屋根の一番先にあるという事情もあって、自然災害の被害を受けやすい場所です。そのため、定期的なメンテナンスを行うことが大切です。

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棟板金とはどのようなもの?

棟板金は壊れやすいのですが、しっかりとした施工がしてあれば15年近くはもつものです。しかし、施工不良があった場合は5~6年で外れてきてしまうこともあり、スレート屋根の端にふらふらしている金属の板があった場合は、棟板金が外れている可能性があります。棟板金が外れているということは、そこから雨水が浸入し雨漏りが起こるリスクが高くなっているということです。

屋根の塗装自体の寿命は10~15年といわれていて、新築・リフォーム時から屋根の色が褪せてきている場合や、塗装が剥げてきている場合は要注意です。さらに、コケやカビが生えている場合はかなり劣化が進んでいることを意味します。屋根の美観を損ねるだけでなく、住宅内部へも被害が及ぶこともあるので、屋根そして棟板金の定期的なメンテナンスは必須といえます。

「屋根が劣化している=屋根の役割を果たせなくなってきている」という意味になりますので、屋根の不具合により、自然災害の猛威から住宅を守ることができなくなってしまいます。知らない間に、すでに雨漏りが進行しているかもしれません。そのため、屋根の塗装工事の際には、工事をする前に雨漏りのチェックをする必要もあります。雨水が浸入していることに気づかずに塗装をしても、内部に染み込んだ雨水により雨漏りが起こってしまうからです。

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棟板金を使用するコロニアル屋根とは何か

棟板金はスレート屋根の先についているものですので、スレート屋根についても解説しておきましょう。スレート屋根の中でも一番有名なのが「コロニアル」と呼ばれるものです。これはクボタ松下電工外装株式会社が販売しているスレート瓦の商品名で、スレート瓦の中で最大のシェアを誇っています。そのため、スレート瓦のことをコロニアルと呼ぶ専門業者は多いです。コロニアルの人気の秘密は、日本瓦よりも軽くて安いこと、そしてさまざまな色があるのでデザイン性が高いことです。

メンテナンスのサイン

兆候サイン

コロニアルの成分の85%がセメントで、残り15%が石綿でできています。2004年までは健康被害が社会問題化したアスベストを使用していたことでも知られていますが、現在のコロニアルにはアスベストは使用されていません。コロニアルの厚さは4.5mmと薄く、色さけでなく形状のバリエーションも多いので、多くの住宅で採用されています。

しかし、寒さに弱いという欠点があるので、寒冷地では使用できません。塗り替えの目安は10~15年ですが、屋根は下から見上げても劣化しているかどうかがわかりづらいので、下記のような症状が出たときはメンテナンスのサインだと考えましょう。

●コケやカビが発生している

コロニアルはセメントが大部分を占めていますので、塗装をすることで防水性を保つことになります。しかし、経年劣化や自然災害による被害により、塗膜が劣化し防水性がなくなることがあります。こうなると、雨水と湿気の影響でコケやカビが発生してしまうので、劣化のサインと考えましょう。

●反りやひび割れが起こっている

コケやカビが発生したままの状態でコロニアルを放置してしまうと、塗装はどんどん劣化して防水性も下がっていき、結果的にコロニアルに反りが生じたり、ひび割れが起きたりします。

コロニアルに水分が染み込んでいる状態で朝晩の気温の変化が繰り返されると、水が化学反応を起こし、コロニアルの内部で拡大・収縮することでコロニアルに反りやひび割れが発生します。この状態は、防水性が失われていることを意味しますので、早急にメンテナンスが必要です。

●屋根から剥がれて落ちてくる

反りやひび割れを起こしたコロニアルをそのまま放置しておくと、最終的には完全に割れて屋根から落ちてきます。コロニアルが剥がれるということは、コロニアルの下にある防水材や金具が丸見えになり、大雨が降ると雨水が浸入し雨漏りにつながるリスクが高くなってしまいます。

この際、野地板と呼ばれる屋根のベースになる部分に雨水が浸入してしまうと、雨漏りが起こるだけでなく、屋根の葺き替え工事を行うことになることになり、工事が高額になってしまいます。

●棟板金が浮いていたり釘が抜けかかっていたりする

コロニアルの先に棟板金が、浮いているように見えるときは危険信号です。棟板金が浮くというのは、棟板金が気温の影響で膨張・収縮して棟板金を固定している釘を押し出しているという現象が起きているからです。

このまま放置してしまうと、釘が抜けて棟板金が外れ、もとの部材が剥き出しになってしまいます。棟板金が役割を果たしていないということは、雨漏りのリスクが高くなっているということですので、早急なメンテナンスが必要になります。

このように、コロニアルの屋根の塗装時期のサインは物理的にわかりますが、毎日屋根の様子をチェックすることはなかなかしないでしょう。まずは屋根の色あせを気にしておくことが大切です。そして、色あせが気になったときにはまず専門業者にチェックしてもらうことをおすすめします。

コロニアル屋根の塗装方法

塗装風景

ここからは、コロニアルの屋根の補修について考えていきます。棟板金の補修とコロニアル屋根の塗装は切っても切れない縁ですので、知識として押さえておきましょう。一般的には、以下のようなスケジュールとなります。

① 高圧洗浄
高圧洗浄機を使い、コケやカビ、古い塗膜・ほこり・ごみをきれいに洗い流して事前準備をします。
② ケレン作業
棟板金のサビ・汚れを落とすために、サンドペーパーなどで磨いていきます。
③ 下地処理
反りやひび割れが発生しているコロニアルの交換・補修をします。
④ 下塗り
棟板金にサビ止めの塗料を塗り、コロニアルには下塗り剤を塗ります。
⑤ 中塗り・上塗り
下塗り剤が完全に乾燥してから中塗り・上塗りをする「3度塗り」を行います。基本的に、中塗り・上塗りの塗料は同じことが多くなります。
⑥ 縁切り
上塗りの乾燥後に、コロニアルの小口を塞いでいる塗料を切り離していく作業を行います。また、この作業の代わりに下塗り後にタスペーサーを差し込んでおき、コロニアル同士が密着しないようにする方法もあります。

棟板金はケレン作業

コロニアルの塗装を行う際には、棟板金はサンドペーパーなどを使用してケレン作業というものを行います。このケレン作業は、金属部では必ず行うべきものです。しかし、この作業を行わない専門業者もいるようで、このような業者はほかの工程でも作業を端折る可能性があるので避けるようにしましょう。

また、このケレン作業は汚れやほこりを落とすとともに、わざと表面に細かい傷をつけることを目的としています。この傷のおかげで、素材と塗料の接着面を増やせるので、塗装をより密着させることができるようになります。ここまでして、塗装の準備段階が終わったということになります。

塗装の準備段階が終われば下塗り

ここから下塗りに入るのですが、下地の状態に合わせて下塗り剤の吸い込みが止まるまで行うことがポイントになります。シーラーという専用の道具を使うことで、吸い込みの均一化や塗装のムラの防止を図ります。そして、中塗り・上塗りを行います。下塗り剤が完全に乾燥した後に、ウレタンやシリコン・フッ素などコロニアル用の塗料を塗っていくのですが、下塗り・中塗り・上塗りの工程においては「インターバル」と呼ばれる塗り重ねまでの乾燥時間を確保することになります。

このインターバルの時間の調整がうまくいかないと、塗膜がうまく密着せずにすぐ剥がれてきてしまうこともあり、初期不良という状態になります。ちなみに、このインターバルの時間は塗料や施工する季節によって変化があるので、職人の腕と勘が重要になってきます。つまり、梅雨時期や真冬のように塗装の乾燥に時間がかかる・読めない季節は外壁塗装には向いていません。

塗装の仕上げに行う縁切り

そして、コロニアルの塗装の仕上げに行うのが縁切りという作業です。上塗り塗料が完全に乾燥した後に、コロニアルの小口をふさいでいる塗膜をカッターナイフやスクレーパーで切り「毛細管現象」という漏水を防止します。これは、屋根材との隙間に湿気が溜まることで屋根材が腐食してしまう現象で、縁切りをすることで劣化スピードを少しでも和らげようとするものです。

しかし、せっかくきれいに塗装をした屋根に上がって修理をしようとする職人さんは多くないので、最近は下塗り作業後にタスペーサーを挿入して縁切り作業の代わりにするケースも増えています。コロニアルの塗装の際には、縁切りやタスペーサーの挿入を行うかを業者に確認しておきましょう。

棟板金の工事について

コロニアル以外には金属屋根でも棟板金が使用されていることがあります。上述の通り、この棟板金に不具合が生じると雨漏りの原因になりえますので、修理や交換工事を行うことになります。棟板金は屋根の一番上にあるので、台風や大雨の被害を受けるリスクが高く、また何かしらの飛散物が当たる可能性もあります。そのため、屋根の中でも壊れやすい場所として知られています。

棟板金は釘などでしっかりと固定されているのですが、長年風雨にさらされることで、固定していた釘にゆるみが出たり浮き上がったりしてしまうことがあります。そのまま放置すると、雨水が浸入して雨漏りに発展することがあります。そこで、棟板金の修理や交換を行うわけですが、この工事はスレート屋根の塗装以外のタイミングでもを行います。

棟板金によく起こるトラブル

棟板金は、屋根のてっぺん部分にあるため壊れやすい場所です。そのため、経年劣化はもちろん、新築や築浅物件であっても壊れてしまうことがあります。新築や築浅物件の場合は、経年劣化が考えにくく、初期不良である可能性が疑われます。そもそも、棟板金を固定するときに適切な釘が使用されていない、もしくは適切な処理がされていないというケースが考えられるので、一度業者にチェックしてもらいましょう。

また、棟板金が外れていることに気づかないままですと、釘の隙間から雨水が浸入して雨漏りが起こり、最悪の場合は住宅の基礎部分の腐食につながります。雨漏りや天井の雨染みに気づいたときは、すぐに専門業者に雨漏りの原因を追究してもらいましょう。そして、棟板金のトラブルが原因であれば、修理・交換を行うことになります。

棟板金の修理・交換について

棟板金の修理・交換の目安は、屋根と同じく10~15年です。交換の場合は、古い棟板金を取り外して新しい棟板金を取り付けますが、この際に木材の“下地”が腐食していれば、下地の交換修理も行います。

工事日数は、天候にもよりますが2~4日間で終わります。予算は20万円からで、下地の木材の腐食により交換する場合や足場を組む場合はさらに費用が上がります。スレート屋根の場合、屋根の塗装と同時に棟板金の点検修理も行うことで、足場代の節約やメンテナンスの合理化につながります。

棟板金について知って雨漏りを防ごう

このように、棟板金の補修・塗装はコロニアルの補修・塗装につながってくるため、コロニアルについても知っておくことが大切です。そして、コロニアルは屋根材として多く普及していることから、自宅の屋根がコロニアルを使用している可能性は高くなります。コロニアルを塗装する場合は縁切りもしくはタスペーサーの挿入は必須になります。そして、棟板金のトラブルもすぐにメンテナンスしなければ、雨漏りが起こる可能性があるので注意が必要です。

このような工事を成功させるためにも、優良業者を選ぶことが重要になるので、専門業者のホームページで施工事例や実績を確認しておくことになります。そして、見積が出てきたときはケレン作業と縁切りが作業工程に入っていることをチェックしましょう。もし、自然災害により被害が出た場合は火災保険を活用できる可能性もあるので、相談する際は火災保険の活用に慣れている全国建物診断センターのような業者に依頼することを検討してみても良いでしょう。



記事監修


kansyuu
【二級建築士】佐野 広幸
全国建物診断サービスのwebサイト監修の他、グループ会社の株式会社ゼンシンダンの記事も監修。火災保険申請を利用した修繕工事を広める事により、日本の「建物老朽化」問題の解決に貢献。