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「和瓦はメンテナンス不要」は嘘?瓦の不具合はDIYで修理できるのか

2020年7月22日 公開

住宅を新築・リフォームの際に、とても悩んでしまう箇所というのが屋根です。住宅の中でも“花形”といえる屋根のデザインで、住宅全体の美観のイメージが大きく変わってきます。

ここ最近は、ガルバリウム鋼板を使った軽い屋根が流行っていますが、日本でも最も多く採用されているスレート瓦、そして日本の伝統工芸でもある和瓦があります。そこで今回は、 屋根に使う瓦の特徴や修理方法について紹介していきます。

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「和瓦」と「日本瓦」は違うもの?

瓦記事用和風家屋

日本風の瓦といえば「和瓦」や「日本瓦」が思い浮かぶことでしょう。しかし、実はこの2つの瓦はまったく同じもので、しかも正式名称は「J形瓦(ジェーがたかわら)」といいます。

この「J」は「Japanese」の「J」の略で、1996年にJIS(日本工業規格)が改定された際に決められました。つまり「和瓦」「日本瓦」「J形瓦」はすべて同じものです。では、この和瓦の特徴はどのようなものなのでしょうか。

●塗装をしなくても独特の風合いがある
和瓦の表面には、釉薬(ゆうやく)が塗られているものと塗られていないものがあります。それぞれ風合いが違い、前者は表面が塗料をはじくのでうまく塗装ができません。一方、後者はほかに同じものがないような風合いを持っています。塗装をするとその風合いがなくなってしまうので、風合いを生かしたいときは後者を採用しましょう。

●耐久性が高いのでメンテナンスが不要
和瓦は粘土を高温で焼いて作るのですが、焼成する過程で粘土から陶器に変化し耐久性が強化されます。一説には100年もつともいわれるほどの強度を誇り、何かしらの外部要因で大きな衝撃を受けなければメンテナンスは不要です。

●ほかの屋根材よりも重いため耐震性が低い
和瓦の重量は約45kg/㎡(平均値)で、スレート瓦の約24kg/㎡(同)やガルバリウム鋼板の約4kg/㎡(同)と比較するとかなり重い素材といえます。このように、和瓦はほかの屋根材よりも重いことで、住宅の高い部分に重みがかかることになり、耐震性が低くなってしまいます。

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和瓦を修繕するにはどうすればよいか

瓦直したい

和瓦は100年近くもつという耐久性の高さが特徴の屋根材ですが、これはあくまで経年劣化が少ないというだけの話で、例えば何か重いものが強風で飛んできて大きな衝撃を与えると、さすがの耐久性を誇る和瓦でもひび割れが起こることはあります。

ここ最近は猛烈な台風や突然の大雪などが多くなっていますので、どんなに丈夫な和瓦でも割れたり剥がれたりするといった被害は少なくありません。

このような自然災害により、和瓦が割れる・欠ける・剥がれるなどといった被害が出てしまうと、その被害を受けた部分から雨水が浸入することがあります。雨水が住宅の内部に浸入してしまうと、雨漏りが起き、そのまま放置しておくと基礎部分が腐食することがあります。

雨漏りは水がちょろちょろと流れているだけと思うかもしれませんが、実は放置しておくと住宅全体に大きなダメージを与えてしまうものなので、雨漏りを発見したときはすぐに対処しなければいけません。

ちなみに、和瓦で雨漏りが発生している場合は、和瓦のひび割れや破損が原因であることがほとんどですので、すぐに専門業者を呼んで屋根をチェックしてもらい修理を行うことになります。

自分自身で直したい…DIYも考慮したいが

DIY

この際、自分自身で屋根に上ってチェックしたいと思うかもしれませんが、はしごや脚立を使うことになり、さらに高度での作業になりますので危険が伴います。しかも、雨漏りの原因の追究はプロでも難易度が高いといわれていて、素人がチェックしたところで何も解明できないことが多いのも事実です。

もうひとつ、和瓦で注意が必要なことがあります。それが、漆喰の劣化です。屋根の漆喰とは、和瓦と和瓦をくっつける接着剤のことで、隙間を埋めて風雨が住宅の内部に入らないようにしています。この漆喰は一般的な戸建住宅の多くで使用されていますが、特に屋根の漆喰は常々直射日光や風雨に晒されているので経年劣化が激しいことで知られています。

漆喰の劣化が進むと、漆喰の崩れ・剥がれなど雨漏りの原因となることが発生しやすくなり、その状態を放置すると和瓦自体が固定されなくなってしまい、和瓦が剥がれて屋根から落ちてくることもあるので注意が必要です。

「和瓦はメンテナンス不要」は嘘?

和瓦自体は耐久年数が長いのでメンテナンス不要です。しかし、自然災害や飛来物による被害は別物です。そして漆喰部分の経年劣化に関しても修理・メンテナンスが必要になります。

和瓦に被害が出たときに、一番簡単な補修といえるのが部分的な交換です。和瓦の一部が割れていたりひびが入っていたりする場合は、破損した瓦だけを交換して対処しますので、コストパフォーマンス的にも優れています。和瓦の工事でもっとも大規模だといえるのが、葺き替え工事です。

これは、既存の屋根材を撤去して新しい屋根材を設置するというものなので、屋根全体を入れ替えるため、コストも工期もかかってしまいます。しかし、このリフォームのタイミングで和瓦から軽い金属素材に変えるということもできるので、この場合は和瓦の屋根で葺き替えるよりも安くできます。

ちなみに、工事費用は専門業者や施工方法によって違いがあることから、複数の業者に見積をお願いする「相見積」で相場を知ることをおすすめします。見積自体は無料で行っている専門業者がほとんどですが、一部で見積を有料にしている専門業者もいるようです。このような場合は悪徳業者の可能性が高くなるので、相見積の依頼も避けた方が良いでしょう。

スレート瓦の修理はどうすれば良いのか

コロニアル

スレート瓦は、一般的に「カラーベスト」や「コロニアル」などと呼ばれることが多い屋根材です。これらはスレート瓦の商品名で、その商品名の方が有名になってしまったケースです。このスレートには2種類あって、ひとつは粘板岩を薄く板状にした「天然スレート」です。

もうひとつはセメントと繊維質材料を混ぜて厚さ5mmほどの板状に成型した「化粧スレート」で、天然スレートは天然の岩を使用するためコスト的に高くなってしまうことから、住宅の屋根で使用されるのは化粧スレートがほとんどです。

スレート屋根の劣化のサイン

では、スレート瓦が劣化してくるとどうなるのでしょうか。

●色が褪せてくる
スレート瓦の色褪せが起こると、美観を損ねます。そして、塗装(スレート瓦は塗装しなければ防水効果がないため必ず塗装をします)の防水効果が薄れてきているという意味でもあるので、すぐに専門業者にチェックしてもらいメンテナンスを行うようにしましょう。

●カビや藻が発生する
スレート瓦の塗装が剥がれ、水が瓦自体に沁み込んでしまうとカビや藻が発生しやすくなります。これは、スレート瓦が水分を吸収することで湿気がたっぷりな状態になるからです。

●ひび割れが発生する
スレート屋根の塗装が剥がれ水分を吸収すると、日光により急激に乾燥したり雨水をまた吸収したりすることを繰り返すため、瓦の中で膨張と収縮が何度も起こり、スレートが耐え切れずにひび割れを起こしてしまうのです。そのまま放置すると、スレート瓦の一部が欠けてしまい、屋根から落下することがあるので注意が必要です。

●反り・浮きが起こる
スレート瓦でよく見られる劣化症状といえば、反りと浮きです。スレート瓦の反りを放置すると、台風やゲリラ豪雨などの強風・大雨に晒されたときに、反り上がったところから雨水が住宅の内部に浸入し雨漏りになる可能性があります。ちなみに、反りや浮きが発生してしまうと塗装によるメンテナンスでは補修ができないので、カバー工法(他の屋根材で被う工法)や葺き替え(屋根材自体の入れ替え)などコストがかかる方法で修理をすることになります。

●棟板金が浮く・釘が抜ける
スレート瓦には、屋根の棟の部分に「棟板金」という金属板がついています。この山型の金属板は金属製であることから、外気温の影響で膨張・収縮を繰り返すために、棟板金を固定している釘が少しずつ押し出されてしまうことがあります。そして、最終的に抜け落ちてしまい不具合が生じると、棟板金が外れて剥き出しになった下地に雨水が沁み込み雨漏りにつながってしまいます。

瓦をDIYで修理することはできる?

スレート瓦にひびが入ってしまったりずれてしまったりした場合は、そこから雨水が浸入して雨漏りにつながることがあるために、早急に修理をする必要があります。では、このようなスレート瓦の破損について、DIYで直すことはできないのでしょうか。

結論からいうと、ちょっとした破損・ずれはコーキング剤を使って補修ができますが、屋根材ごと交換するような大きな被害が出た場合は、コーキング剤では補修できません。また、コーキング剤も使用方法によっては被害が拡大することがあるので、専門業者に連絡してメンテナンスをしてもらうことをおすすめします。

このように、コーキング剤による補修はあくまで一時的な応急処置になりますので、最終的には専門業者にしっかり治してもらうことになります。表面の破損だけをコーキング剤で補修しても完全に雨漏りを止められるわけではないので、できる限り早く専門業者に修理してもらうことが重要です。

雨漏りの補修に使えるコーキング剤について

コーキング

スレート瓦の応急処置に使えるコーキング剤とは、どのようなものなのでしょうか。実は、コーキング剤にはさまざまな種類があり使用用途が異なるため、補修に使えないものもあります。コーキング剤を大別すると「1成分形」と「2成分形」の2種類があり、2成分形の方が安いのですが硬化剤とトナーを混ぜ合わせて使うため、大量に使用する業者向けとなっています。ここでは、部分補修向けにはそのまますぐに使える1成分形を紹介します。

●アクリル系
アクリル系は水性系なので、湿気のある場所でも使用できるのが特徴ですが、ほかのコーキング剤よりも耐久性がないことから補修やリフォーム向きではありません。新築時のALCやコンクリート・タイルなどの外壁材の目地に使われることが多い製品です。

●ウレタン系
ウレタン系の最大の特徴は、弾力性があることです。そのため、ひび割れや目地の補修によく使用されています。耐久性も高いのですが紫外線に弱いというデメリットを補うために、充填した後に上から塗装を行うのが一般的です。

●シリコン系
耐久性があり乾燥が早くコストパフォーマンスも高いというハイスペックなコーキング剤ですが、充填した後から塗装ができないために室内設備の補修に向いています。浴室やキッチンのような水回りでよく使用されています。

●変成シリコン系
同じシリコン系でありながら、上から塗装できるので外装にも使用できます。外壁や屋根材・サッシまわりなど幅広い用途で使用され、接着できる素材の種類も豊富なために、金属にも使用できます。シリコン系よりも若干コストはかかりますが、万能型のコーキング剤として広く使用されています。

以上、色々なコーキング剤の特徴を紹介してきましたが、アクリル系・ウレタン系・変成シリコン系のコーキング剤には「ノンブリードタイプ」という種類があります。「NB」という略称で記載されていることもありますが、このタイプ以外のコーキング剤は上から塗装すると変色する可能性があるので、ノンブリードタイプのコーキング剤を使用することで美観を損ねずに済みます。

工事費用の負担がなくなる?火災保険を活用しよう

保険のイメージ

実は、台風や大雨などの自然災害や何かが飛来・落下してきて瓦に被害が出てしまった際には、火災保険を活用することで工事費用を無料にできます。もちろん、火災保険に加入していることが条件ですが、火災以外の被害も補償対象になっていることはあまり知られていないようです。

火災保険は「住まいの総合保険」と呼ばれることもあるほど有用な損害保険で、火事以外にも自然災害による被害を補償してくれます。また、オプションではありますが、不可抗力によっての被害も補償対象となります。

瓦に被害が出た場合、屋根に上って作業をすることになりますので、足場を組んで修理することがほとんどです。そのため、数十万円という足場代も発生しますが、この費用も火災保険で賄えます。しかしながら、この火災保険はなかなかクセのある保険で、悪徳業者による詐欺行為も報告されています。

そこでおすすめしたいのが、火災保険の活用に慣れている専門業者である全国建物診断サービスです。火災保険を活用した工事を豊富に行っているので、どのような被害であれば火災保険がおりるのかもアドバイスが可能になっています。