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スレート屋根はどうして壊れるのか?被害の特徴と保険請求の手順を解説

2020年11月26日 公開


「スレート屋根が壊れたときどのように対応すればよいか分からない」
「スレート屋根はシーリング材で埋めて補修可能なの?」

こういった疑問はよく耳にします。

スレート屋根は日本でもっとも使われている屋根であり、最近の建物ではほとんどがスレート屋根を使っています。

スレート屋根は薄いセメントを固めた板状のブロックであり、安価に作成できることが特徴です。

また、加工の幅が広く使い勝手がよいため、デザイン性の高い建物にも用いられます。

しかし、屋根瓦に比べると火災保険で補修ができるのかは知られていません。

スレート屋根は火災保険請求ができるのか、具体的な破損例と申請例をもとに確認していきましょう。

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スレート屋根で火災保険は使えるの?

スレート屋根は日本の屋根で多く使われている建材であり、癖のない使いやすさが特徴です。

スレート屋根が日本で使われる理由は、スレート屋根自体が軽くて丈夫であることが挙げられます。

日本は火山・地震大国であり、建物の耐震性の高さが重要となります。

そのため、耐震性を高めるために建物自体の重量を軽くする必要があるでしょう。

古くから使われている藁葺き屋根、木製の屋根は軽くて耐震性の高い建材です。

しかし、江戸時代から使われている屋根瓦は重量があるため、耐震性の低い建物になりがちです。

このような背景もあり、地震大国の日本ではスレート屋根への切り替えが盛んにおこなわれました。

このようにスレート屋根は使い勝手のよさと耐震性の高さが特徴です。

スレート屋根は日本で主流の屋根であるため、火災保険が利用できます。

しかし、実際にどのような被害で申請が可能か、判断が難しいとされています。

そこで、実際の申請例をもとにスレート屋根が火災保険で修繕可能か見ていきましょう。

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申請例 スレート屋根に物が当たりひび割れが発生した


スレート屋根はセメントを薄く固めた物であるため、物がぶつかる衝撃に弱いとされています。

スレート屋根に物がぶつかる原因は強風や竜巻といった自然災害のほか、衝突や落下といった人的要因が考えられます。

火災保険の適用条件は被害の原因によって判断されます。

強風や竜巻は自然災害に含まれ、火災保険では風災被害と分類されます。

風災被害は強い風によって引き起こされる被害の総称であり、強風が原因である場合は被害の内容は問いません。

今回の申請例では強風が原因で、スレート屋根に物がぶつかった可能性が高いです。

物が当たる被害を総称して衝突と呼びます。

衝突は物がぶつかる被害のうち、自然災害以外の原因であるものの総称です。

衝突の原因は人的なケースが多く、公園で遊んでいた子供のボールがぶつかる、車が小石をはじいてぶつかるといったことも含まれます。

衝突の被害は基本的に加害者が存在しますが、加害者が特定できないケースでは火災保険の適用が可能です。

落下も衝突同様ですが、建物の上部から物が落ちてきたときに落下と判断されます。

今回の事例は物がぶつかったとされるため、風災・衝突や落下であっても火災保険の申請条件を満たします。

火災保険の申請条件は原因が重要となるため、必ず原因の確認をおこないましょう。

申請例 スレート屋根が台風で剥がれてしまった


スレート屋根は薄くて頑丈な素材ですが、重さがないため剥がれてしまうことがあります。

施工時に屋根にスレート材を固定しますが、強風によって剥がれてしまう場合もあるでしょう。

強風によってスレート屋根が剥がれた場合、火災保険の風災として申請が可能です。

物がぶつかったとき同様、強風が原因でスレート屋根が剥がれたため、原因が分かりやすい例です。

しかし、注意点も存在します。

スレート屋根が剥がれた原因が強風であっても、施工から時間が経っている場合や新築のときは注意が必要です。

スレート屋根の寿命は約20年とされており、屋根材を固定する金具はさらに寿命が短いです。

そのため、時間経過が原因でスレート屋根が本来の耐久性を発揮できず、剥がれてしまったと判断される可能性が存在します。

火災保険では経年劣化による被害で申請ができません。
このため経年劣化と判断されないように定期的にメンテナンスをおこなう必要があります。

また、新築に近い状態でスレート屋根が剥がれた場合は、風災より施工不良が疑われます。

新築時は建物の耐久性がもっとも高い状態であり、相当な勢力の台風が上陸した場合を除けば施工不良が疑われます。

風災ではあるものの、被害の原因が経年劣化や施工不良の可能性もあるため、原因の確認は慎重におこなうようにしましょう。

申請例 スレート屋根の塗装が長雨で剥がれてしまった


スレート屋根は表面を塗装することが可能であり、デザイン性が高い建材とされています。

そのため、塗装が剥がれてしまう可能性があります。

日本の気候は梅雨や暴風雨、降雪といった水に関連するものが多く、塗装が剥がれてしまう可能性が高いです。

その際、塗装が剥がれた原因を判別できるケースは火災保険の申請が可能です。

ゲリラ豪雨や洪水に代表される水害は浸水被害をイメージされますが、塗装の剥がれや変色といった被害も対応しています。

塗装の剥がれや変色は外壁・ブロック塀だけでなく、スレート屋根も対象です。

そのため、塗装の剥がれの原因が長雨であると認められた場合は水災被害で火災保険の申請条件を満たします。

注意点は雨が原因か、経年劣化が原因か、どちらの可能性も考えられる点です。

スレート屋根を塗装している場合、平均7~10年おきに塗装をしなおすことが推奨されています。
塗装から時間が経った場合は経年劣化と判断される可能性が高まります。

経年劣化と判断されないように定期的な塗装をおこなうことがおすすめです。

スレート屋根が壊れたときの火災保険請求の流れ


申請例にもある通り、スレート屋根が壊れたときに火災保険の請求は可能です。

しかし、実際にスレート屋根が壊れたときにいきなり申請をおこなうことは少々難しいです。

スレート屋根が壊れたという状況で冷静に対応が可能な人は少なく、実際の流れを理解しておくことが重要です。

そこで、今回はスレート屋根が強風によって壊れたと想定して、実際に火災保険請求をおこなう流れを解説します。

被害内容としては強風が原因でスレート屋根が壊れてしまい、一部については剥がれてしまったケースを想定します。

実際の申請の流れを時系列ごとに確認していきます。

被害前の準備


被害発生前におこなう必要があるのは事前の確認作業です。

確認作業をおこなうことで、スムーズな対応に繋がります。

被害の発生前に確認したい項目には下記が挙げられます。

• 被害前のスレート屋根の状態
• 火災保険の契約書と契約内容
• 被害発生時の連絡先

スレート屋根は自分の身長より高い箇所にあるため、普段から頻繁に状況を確認することが難しいです。

そのため、被害を受ける前からすでに壊れていた可能性が疑われやすく、被害によっては経年劣化と誤認されやすいです。

大きな災害が予測できる際は、必ずスレート屋根の状態を確認することを心がけましょう。

スレート屋根の確認のために全国建物診断サービスを利用するのも有効な手段です。

火災保険の契約は、被害の内容によっては申請ができないこともあるでしょう。

補償の対象が自然災害・衝突や落下であること、変色等の被害が対象に含まれていることが条件となります。
必ず対象や被害内容を確認し、条件を満たしているかを確認しましょう。

仮に対象に含まれていない場合は、契約内容の変更等を検討するのも1つの手となります。

被害発生時の連絡先は保険会社ごとに異なりますが、多くは電話対応を受け付けています。

最近ではどの会社でも24時間対応可能な連絡先を用意していることが多いです。事前に確認しておくとよいでしょう。

事前確認をおこなうことでスムーズな手続きに繋がるため、普段から意識していきたいです。

被害発生直後


スレート屋根の被害の多くはひび割れが発生する、めくれ上がってしまうのどちらかに分類されます。

雨漏りの原因となることも多く、早めの対応が必要です。

屋根は高い場所にあるため自分で応急処置をすることも難しいです。
そのため速やかな連絡をおこなうことが重要となります。

理由としては2次被害である雨漏りの発生が懸念されるからがあります。
ひび割れた部分から雨水がしみこむ可能性が高いです。

台風の通過といった自然災害の発生後に雨漏りがあったなら、業者に確認してもらうことが重要です。

同時に、被害状況が確認できる写真の撮影を依頼することも大切です。

スレート屋根がどのように壊れているのか、スレート屋根が壊れたことでどのような被害を受けたのか、この2点が確認できる写真を撮影することで審査が通過しやすくなるといわれています。

特に雨漏りが発生している場合や、スレート屋根にぶつかった物が把握できるときは分かりやすい証拠となります。

後々を考えて、必要な写真を揃えておきましょう。

業者選びと見積もり


被害内容を確認したら、修繕のために業者選びと見積もりの作成をおこなっていきます。

スレート屋根は施工が難しい建材ではないため、ほとんどの業者が対応可能です。

どの業者でもよいわけではなく、高所作業の経験がある職人を抱えている会社をおすすめします。

自宅が2階建て以上の場合、足場を組むケースも存在します。
このため専門の資格を持つ業者を選ぶ必要があるでしょう。

業者を選び終わったら、見積もりの作成を依頼していきます。

見積もりのチェック方法としては、丁寧に詳細を出している業者がおすすめです。
追加で工事費用を発生させないためには事前に正確な内訳が確認できる見積もりが必要となるでしょう。

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書類作成と申請


火災保険は加入した会社ごとに書式等が異なります。

基本的には各社のホームページに資料があるため、ダウンロードして記入する形となります。

その際、一緒に提出する書類が存在します。

スレート屋根の場合は被害の写真や修繕費用の見積もり、施工内容と施工期間が分かる資料です。

基本的に見積書や被害の写真は業者側が用意しますが、被害発生直後に撮影した写真を別で添えることもあります。

申請前準備や申請作業には労力と時間を要するため、スムーズな対応を心がけましょう。

審査と保険金の支払い


申請後、火災保険会社に審査をしてもらいます。

審査では、被害の原因や補修の内容から申請に妥当性があるかを確認します。

審査内容次第ではあるものの、最長で1ヶ月ほどかかるケースも存在します。

支払いを含めてそれなりに時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールを確保しましょう。

また、審査で落ちることもあるため業者の工事開始は保険金の支払いを確認してからおこなうようにしましょう。

自己負担が増加するため、保険金を受け取る前の工事開始はおすすめできません。

しかし、2次被害等が予測される場合はその限りではないため、柔軟な対応が必要です。

修繕工事


修繕工事は1週間程度で完了します。内容によって期間は変動します。

スレート屋根の場合、被害内容も屋根材を交換するだけで解決する場合が多く、特段難しい施工はおこないません。

しかし、天候といった要素によって時間がかかるケースも存在します。

そのため、ゆとりのある計画を設定しましょう。

修繕後に塗装をおこなう可能性もあります。
雨漏り被害が発生している場合はクロスの張り替え等の建物内部も工事が必要です。

生活の都合等もあるため、事前に工事業者と打ち合わせが必要なケースも存在します。

工事完了後は、修繕箇所をしばらく意識しておくことも重要です。

風災が発生した場合、修繕箇所から雨漏りが再度発生する可能性があります。修繕後の状況にも注意を払うことが重要です。

火災保険では実際の申請の流れを把握することで、被害発生時にスムーズな対応をおこなえるメリットがあります。

今記事がスレート屋根の保険申請を、スムーズにおこなえるように役立てると幸いです。

ストレート屋根と言い間違える人が多い

余談になりますが、スレート屋根のことを「ストレート屋根」と言い間違える人が多くいます。

形も真っ直ぐのストレートですし、スポーツ等でよく使われる単語であることが原因かもしれません。

仮に間違えてしまっても、問題が起こる可能性は低いと考えられますが、正式名称ではありませんので注意しましょう。

スレート屋根は壊れやすいため「火災保険請求をスムーズにおこなうこと」が重要


スレート屋根は丈夫で軽く耐久性があるため、日本の住宅では今後も利用することが予測されます。

反面、衝突といった物理衝撃に弱く壊れやすいという欠点も存在します。

スレート屋根が壊れるということは決して珍しい事案では無いため、火災保険の請求をスムーズにおこなうことが重要です。

今記事を参考にスレート屋根が壊れたときにどのように対応するか、事前にシミュレーションをおこなうことがおすすめとなります。

災害に備えて対応できるように心がけましょう。



記事監修


kansyuu
【二級建築士】佐野 広幸
全国建物診断サービスのwebサイト監修の他、グループ会社の株式会社ゼンシンダンの記事も監修。火災保険申請を利用した修繕工事を広める事により、日本の「建物老朽化」問題の解決に貢献。