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養生費の相場を詳しく教えます!大規模災害時は無料で行う業者もいるけど詐欺には気をつけて!

2020年12月24日 公開

災害の際に修繕工事を行う際、目に見えにくい工事項目といえば養生費です。
完成時に残らない養生工事は、重要な工事ではないと思う方も少なくありません。

養生費は、修繕を行う際に欠かせない費用です。
いかに養生を上手く行うかにより、修繕の精度に大きな違いが発生します。
綺麗で精度の高い修繕工事を行うためには、養生費がとても重要なことを覚えておきましょう。

この記事では、養生費の相場や必要性などに関する、以下の内容を解説します。


目次
  1. 養生の相場
  2. 養生費が適切な金額かチェック!平方メートルの費用紹介
  3. 養生を無料で行う業者は信用して良いか?
  4. 養生費とはどんな費用なのか
  5. 養生の資材と使い方
  6. なぜ養生は修繕工事に必要なのか

養生費の相場

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養生費の相場は、1平方メートルあたり300~500円です。
行う養生の方法や場所により、金額は異なります。
一般的な住宅の外壁面積は、100平方メートル程度です。
そのため、外壁の全てを養生した場合は50,000円ほどの養生費となります。

見積書には1平方メートル当たりで記載する場合と、養生費は工事全体からみると少ない費用のため「一式」で記載する場合があります。

養生費が適切な金額なのかをチェック!平方メートルの費用紹介

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養生費は、工事の中でもわかりにくい費用です。
そのため、事前にチェックすることが大切でしょう。
金額の確認といった、目を向けてほしいポイントを以下でご紹介いたします。

平方メートル当たりの単価をチェック

見積書に記載されている養生費は、平方メートル当たりの単価で見積書に記載されていることが多いです。単価を、必ずチェックしましょう。
上記にも記載しましたが、養生費の相場は1平方メートル当たり300~500円です。
この単価より高い場合でも低い場合でも、要注意です。

相場単価より低い場合は、十分な養生がされない場合があります。
また、相場単価より高い場合は、養生費の金額が水増しされている可能性があるでしょう。
相場単価ではない場合は、なぜその価格なのか、どういう内容の養生を行う単価なのかを質問しましょう。

一式記載の場合は内訳を説明してもらう

養生費は30,000~50,000円程度の、少ない費用が相場です。
その場合、1平方メートル当たりの単価計算をせず、業者によっては一式で記載される場合もあります。
一式費用の記載が相場費用よりも異なる場合は、内訳を説明してもらいましょう。

どこを養生するのかを説明してもらう

養生は、見積書の項目に詳細が記載されていない場合があります。
その場合は、どこをどんな風に何を使って養生するのかを説明してもらいましょう。

養生というのは、業者によりやり方が異なる場合があります。
外部の場合は養生シートを使うのかネット養生なのか、またその根拠は何なのかを説明してもらいましょう。
納得がいく養生ではない場合、理想の方法で再見積もりをしてもらうことも検討してください。

養生を無料で行う業者は信用して良いのか

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修繕工事を行う際、「養生を無料」で行うという業者があります。
養生は30,000~50,000円ほどかかるので、無料にしてもらえるのは良い事だと思うかもしれません。
しかし、場合によっては養生を無料で行う業者は信用できませんので、無料にできる理由を尋ねてください。

無料で行う理由を説明できるか否かが悪徳業者との区別の目安になるでしょう。

優良業者が養生費を無料で行う理由

大型台風等が発生した場合は、火災保険申請をした時に保険金がおりる可能性が高いため、修繕工事を行う可能性が高くなります(工事業者の利益を確保できます)。
その場合、養生費を後回しという形で「その場は無料」というケースはあります。

雨漏りを放置すると建材の腐敗や、屋内のクロスまで交換が必要になってしまうケースがあります。
何よりも目の前で、ひどい雨漏りで困っている人に相談されれば「応急処置を施したい」と考えたくなってしまうものです。
地域密着型企業やボランティア・非営利に近い形態で運営している団体の場合は、上記に近い発想で動く事が考えられます。

悪徳業者が養生費を無料で行う理由

悪徳業者が養生費無料を謳う理由は、無料とアピールすることで顧客を取り入れようとするためです。

無料と聞くとお得に感じます。
しかし、裏では、他の見積もり項目に養生の費用を計上している可能性があります。

他の見積もり項目に養生費用が計上されている場合、その見積書は正確な内容とはいえません。
騙す目的がある見積書であり、そのような業者は優良とはいえないでしょう。
手抜きをして適当な工事を行い、見た目だけを完璧にして内部はボロボロのまま終わらせる可能性もあります。

上記のような業者も、大規模災害の際によく現れるといわれています。
2019年の台風では「ブルーシート詐欺」という言葉が大きく報じられるほど、悪徳業者が活動していたようです。
大規模災害の際に素早い修繕を求める被害者の心理を利用して、いい加減な工事で利益を得ていました。
手抜き工事のために、すぐに修繕が必要となった建物は少なくありません。

なぜ養生費を無料にするのか、納得のできる説明ができない業者には頼まない方が良いでしょう。

養生費とはどんな費用なのか

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養生費とは、建物の工事を行う際に、周りの工事以外の分に影響を与えないために、行う作業です。
シートやネットなどの様々な材料を使って覆うことで、工事の影響を養生内で収めることができます。

養生にはどのようなものがあるのか、以下に解説いたします。

建物の外部を覆う養生

建物の外部を覆う養生は、外壁などの外装工事を行う際に、建物全体を覆って養生をします。
外壁塗装工事や建物の部分解体の際に、行う養生です。
養生シートやブルーシート、ネットなどを使って、養生を行います。

窓を覆う養生

窓を覆う養生は、外壁塗装などの外装工事の際に窓を覆って塗料やホコリが付かないようにするための養生です。
ビニールシートやマスカーなどを窓に張り、養生を行います。

車を覆う養生

車を覆う養生は、工事の際に周囲に駐車している車に塗料やホコリが付着しないよう行います。
工事を行う家や近隣に停車している車に対して養生を行う方法です。
車シートという車専用のシートを使って養生します。

室内の部分的な養生

養生を行う大半が外部の工事ですが、内部の修繕工事の際にも必要となる場合があります。
内部の部分解体や塗装工事の際には、工事以外の部分に塗料やホコリの付着などがないように養生を行います。
ビニールシートやブルーシート、マスカーなどを使って養生をします。

養生の資材と使い方の解説

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先程も少し記載いたしましたが、養生には様々な資材があります。
養生する場所に適切な資材を使っていかなければ本来の目的が果たせません。
養生に使う資材はどのような資材があるのか、以下でご紹介いたします。

養生用シート

養生用シートとは、外壁の養生の際に使う専用のシートです。
白く厚みのあるシートで、塗料などが飛び散っても外部に影響を与えずにすみます。
足場の幅に合った大きさとなっており、全体に綺麗に張ることができるでしょう。

塗装職人や、とび職人が持っている養生資材であり、外壁塗装を行う際に使うことが多いです。
足場に直接緊結する方式なので、テープを使うことなく取り付けができます。

ブルーシート

ブルーシートは、ホームセンターなどでも取り扱っている青いシートです。
様々な用途に使うシートであり、部分的養生の際に使う資材です。
外壁には一般的に養生シートを使いますが、部分的な工事の際にはブルーシートを使う場合があります。

養生ネット

養生ネットは、養生シートのネット型の資材です。メッシュシートとも呼ばれます。
外壁の養生は、塗料が飛び散らないようにすることが目的です。
そのため、養生用シートやブルーシートのような封鎖型のシートを使います。

養生ネットは、周囲に塗料が付着する物体がない場合に使う養生資材です。
ネットで覆うことで、ある程度の塗料の飛散防止を防ぐことができます。
また、ネットという通気性がある素材により、塗布した塗料を早く乾かすことができます。
養生用シートと同じく、足場に緊結して取り付けることができます。

ビニールシート

ビニールシートは、養生シートとは違い薄手の透明なシートです。
ポリエチレン製の透明なシートであり、窓などの外壁にある物に対して部分的な養生を行う際に使います。
外壁塗装を行う際に塗料を付着させないために、使うことがある資材です。

養生用テープ

養生用テープは、シート材を養生として使う際に、貼り付けて固定するために使う資材です。
ビニールシートやブルーシートなどのシート材を、養生テープを使って固定します。
養生用テープはガムテープとは違い粘着力が弱いので、養生を剥がす際に綺麗に剥がすことができます。

マスカー

マスカーとは、ポリエチレンフィルムに布テープが付いている養生資材です。
ビニールシートとテープが合体した資材であり簡単に養生ができます。
窓や扉などの部分的な養生の際に重宝する資材です。

車カバー

車カバーは、車を覆う専用のビニールカバーです。
別名、カーカバーともいいます。

一般的に使う黒やグレーといった色付きの車カバーとは違い、養生に使う車カバーは透明のビニールでできています。
車を覆うことができるので、外壁塗装工事での塗料を付着させずにすみます。

室外機カバー

室外機を覆うカバーです。
透明なビニール製であり、外壁塗装工事の塗料付着を防ぐことができます。

なぜ養生は修繕工事に必要なのか

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養生は、修繕工事の際に修繕に関わらない部分に余計な影響を与えないために必要です。
工事を行う部分と行わない部分に遮蔽物を設けることで、工事を行わない周辺部分に与える悪影響を軽減できます。
養生を行わないと、以下のような害が発生してしまいます。

家の植木などの敷地内の物に影響を与える

建物がある植木や物置などに、塗料や汚れなどを付着させる可能性があります。
最悪の場合、植木が育たなくなってしまうこともあるでしょう。

周囲の車に影響を与える

周囲の車に塗料や汚れが付着してしまう可能性があります。
工事をしている建物にある車だけではなく、隣家の車に塗料が付着してしまうこともあるでしょう。
車に付着した塗料は取り除こうとすると高額な費用がかかるほか、車の持ち主にも迷惑がかかってしまいます。

隣の建物に影響を与える

養生をしないことで、隣の建物に影響を与えてしまうこともあります。
外壁塗装や解体の際に隣の建物に塗料や汚れを付着させてしまうこともあるでしょう。
外壁や屋根に塗料や汚れを付着させてしまうと、隣の家に大きな迷惑がかかってしまいます。もめごとに発展してしまうこともあるでしょう。

修繕工事場所の下にある物体やいる人に影響を与える

修繕工事場所が高所の場合、下にある物体やいる人に対して影響を与えてしまうことがあります。
最悪の場合、ケガをさせてしまうこともあり、大きな問題となるおそれがあるでしょう。

まとめ:養生費は修繕工事に欠かせない重要な工事費用

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修繕工事を行う際には、養生は欠かせない重要な工事です。
養生が上手い業者は、修繕工事の技術力も高いことが多いと考えられます。

適切な理由がなく、集客のためだけに養生を無料とアピールする業者は、適した養生を行わず工事の精度が低くなってしまうことが珍しくありません。

養生が無料と言う業者については、必ず理由をたずねましょう。また、その回答から信頼できる業者を選んで、理想通りの修繕工事としましょう。



記事監修


kansyuu
【二級建築士】佐野 広幸
全国建物診断サービスのwebサイト監修の他、グループ会社の株式会社ゼンシンダンの記事も監修。火災保険申請を利用した修繕工事を広める事により、日本の「建物老朽化」問題の解決に貢献。