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「無料で建物調査をします!」と謳う成功報酬型の火災保険申請サポート会社は大丈夫なのか?

2020年12月28日 公開

皆さんは、「火災保険申請のサポートを行います!」と言ったような業者やサービスを活用されたことはありますでしょうか?私たち『全国建物診断サービス』も火災保険を活用時に、被保険者が損をしないようにとサポートをさせていただいていますが、実は「火災保険申請代行」の裏には、いくつかの落とし穴が隠されているケースが存在し、実際に詐欺被害にあった人もいます。

本記事では、火災保険申請サポートサービスを謳う悪徳業者に関する情報や、その手口、見分け方などを解説していきますので、是非参考にしてみてください。


目次
  1. なぜ火災保険申請サポート業者が存在するのか?
  2. 「全国建物診断サービス」の申請事例の紹介
  3. 「成功報酬型」火災保険申請サービス業者について
  4. 悪徳業者の見分け方・被害事例をご紹介
  5. “良い”業者とはなんだろう?
  6. 「全国建物診断サービス」は“火災保険専門団体”です

なぜ火災保険申請サポート業者が存在するのか?

成功01
まずは、なぜ火災保険申請に関するサポート業者やサービスが存在するのかをお話していきましょう。その理由は単純明快で、火災保険申請は「ややこしい・難しいから」です。ただ単に難しいというわけではなく、申請自体はだれでも行うことができるのですが、実は専門知識がないと、保険会社との交渉がうまくいかなかったり、理不尽に丸め込まれたりすることで、保険金を一部しか受け取ることができなかったり、最悪の場合は一銭も受け取ることができなかったりというリスクがあるのです。

また、以下のような火災保険申請時の、被保険者のさまざまな背景や心理状況によって、火災保険申請サポート業者やサービスの需要があることが分かります。

火災保険申請サポートを依頼する人の背景・心理とは

前述したとおり、火災保険申請時には専門知識を要する場面が多く、プロにまかせたほうが安心、という結果に落ち着く人が多いと思います。その他どのような事情があるのでしょうか。

普段から馴染みが無く不安

火災保険は『住まいの総合保険』と呼ばれているほど補償内容が多岐にわたり、あると便利であるがために多くの人が加入しています。しかし、普段は火災保険を活用する機会が頻繁にあるわけではないため、いざ活用しようとなった際に、何から始めたらよいのか分からず、プロに依頼をするケースです。

手続きが面倒くさい・忙しくて時間がない

本来、火災保険申請は自分自身でおこなうものです。しかし、保険会社に先生を行う場合には、リフォーム会社や工務店に修理の見積もりを依頼して、調査報告書や破損個所の写真、修理工事の見積り書を作成してもらい、保険請求などの書類と一緒に、加入している保険会社に提出する流れをとります。

この一連の作業に面倒くささを感じたり、忙しくて手が付けられなかったりした場合は、申請サポートサービスは非常に便利だということです。

過去に火災保険申請で失敗をして不安

過去の失敗から、自分自身で火災保険の申請を行わずプロにまかせることを選択する人もいることでしょう。例えば、「悪質な鑑定人に遭遇し、強引な経年劣化判定で保険金を受け取れなかった」「保険金の不払い問題にあった」などが考えられると思います。

全国建物診断サービスの火災保険申請事例紹介

全国建物診断サービスでは、一般住宅だけではなく、酒蔵などの事業者が管理する物件の火災保険申請のご相談、アドバイスも行っています。
事業者へのサポートの一例として、酒造会社(酒蔵)の調査と申請資料を作成した時の事例についてもご紹介します。

屋根ベランダの被害で186万円

支払い証明令和

こちらは千葉県松戸市にて、一般住宅が受けた台風被害について、火災保険申請のサポートを行った事例です。
調査から修繕工事までを一貫して行い、住まいの現状回復に貢献しました。

【関連リンク】
▶ こちらのサポート事例の詳細記事はこちら

栃木県の「酒蔵」にて34,653,454円の承認

栃木県事例

こちらの事例では、写真でもわかるように瓦が多数飛散していたり、樋の破損など台風による被災箇所が多数見つかりました。

敷地が広く大きな建物に大きな被害が出ているため、金額が大きくなりましたが、丁寧な資料作りにより、保険会社からの承認に繋がっています。

宮崎県の「酒蔵」にて7,568,897円の承認

宮崎県事例

宮崎県のこちらの事例でも約750万円と高額の承認になっています。

全国建物診断サービスの調査は、研修を受けた施工業者のみ行うため、正確でわかりやすい申請資料が出来上がります。

【関連リンク】
▶ 全国建物診断サービスの火災保険申請の事例集はこちら

「成功報酬型」火災保険申請サービス業者について

成功02
火災保険申請代行業者の中には、「無料で建物の調査を行います!その代わり、報酬は実際に受け取ることができた保険金から、●パーセントお支払いください」といったようなマネタイズの仕組みをとっているところが存在します。
もちろん、“プロ”による申請代行ですので、もちろんメリットもありますし、一方ではデメリットも存在します。ここではその2方向の目線で解説をしていきたいと思います。

活用メリット

まずは申請代行業者・サービス活用の“メリット”のご紹介です。

①保険会社への申請時に、有利に働く可能性がある

自分自身で、申請書類や状況証拠などを集めて、保険会社へ申請をする際に注意をしなくてはいけないのは、「保険会社に丸め込まれて正当な保険金額を受け取ることができない」ことです。すべての保険会社がそうということではありませんが、中には利益追求のために、できるだけ保険金を被保険者に払わない方法を取ろうと、専門用語を並べてまくしたて納得させようとしてくる保険会社もあります。専門知識のある第三者の会社を挟むことで、このような事態を避けることができる効果があります。

②一般の人では気が付かない損害箇所を発見できる可能性がある

多くの被保険者は、自然災害や事故を受けて、目に見える損害建物や家財に受けた場合に、火災保険の申請をおこなうと思われます。しかし、実際にプロが調査をおこなうことによって、一般の人では気が付かない損害箇所を発見することができ、結果的に思ったより多くの保険金を受け取ることができる可能性があります。

➂なんと言っても手間がかからない

前述したとおり、火災保険の申請にはいくつかのステップを踏まなくてはなりません。また、納得がいくやり取りを保険会社と行うにはそれ相応の準備も必要になる場合もあります。その際に、その面倒くさいステップを、プロにまかせることができるのであれば、人によっては、その方がいいというケースもあるでしょう。

活用デメリット

実は、最も重要な“デメリット”としては、成功報酬型の火災保険申請代行サービス業者には、いわゆる“悪徳業者”が多い、ということです。実際にどうゆうことなのか、以下をチェックしてみてください。

①費用がかかる・報酬が高い

自分自身で保険会社に申請を行っていた場合は、もちろんですが手数料は“タダ”になりますよね。しかし、申請代行会社に依頼をすれば、いくぶんかは料金を支払うことになります。
また、悪徳業者に最も多いのは「成功報酬費用が高い」ということです。ひどいケースで言うと、成功報酬として被保険者が受け取った保険金の50パーセント以上も請求されることがあります。
リフォームとセットで依頼をした場合は、保険金請求の申請代行サービスについては“タダ”とするケースもありますが、実際にはリフォーム代金を水増しして請求されるケースが多く、知らないうちに多額の報酬を払っていた、といったような被害もあるようです。

②被害箇所をでっち上げられて、ムダなお金を払わせられることがある

前述したとおり、火災保険申請代行業とリフォーム業とを兼務している悪徳業者に多いのは、被保険者が素人なのをいいことに、本来はリフォームしなくても良いところまで修理をさせて、その費用を請求してくるというやり方です。基本的に、火災保険の申請をおこなったり申請代行業者を活用したりする人は、何かしら建物や家財に不安や被害を被っている場合がほとんどです。その心理に付け込まれて、「ここも直した方がいい、そうしないと大変なことになります」などと営業を受けると、受け入れてしまうのも納得です。

「成功報酬型」火災保険申請サービス業者の形態

ちなみに、「成功報酬型」火災保険申請サービス業者には、いくつかの形態が存在しています。

①リフォーム会社が母体

母体がリフォーム会社で、そのかたわらで申請代行サービスを行っている業者は多いです。これは、火災保険申請に関する業務が無料であっても、リフォーム案件を獲得することでマネタイズをおこなっているということです。

②保険会社の営業業務が主体

こちらも、保険会社の営業案件を獲得するために、申請業務の代行も引き受けているというケースです。上記と同様に、火災保険申請に関する業務が無料であっても、保険契約案件を獲得することでマネタイズをおこなっているということです。

②保険金申請代行サービスに特化している

この場合は、リフォームや保険商品などのマネタイズできそうなものを外部に委託しており、そこから手数料を受け取るなどの方法を取っています。

家の修繕費用が火災保険で出るの!?

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悪徳業者の見分け方・被害事例をご紹介

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それでは、実際に悪徳業者の被害事例や「このような行動を取ってきたら、このようなことを言われたら要注意!」といったケースをご紹介していきましょう。

高額なキャンセル料がかかる

営業をかけられた際や、契約書を今一度チェックしてみてください。例えば「キャンセル料は50パーセントかかります」といったような文言は見当たりませんか?もしそのような高額なキャンセル料がかかることが判明した場合は、「怪しい」とにらんだ方がよいかもしれません。

「保険会社への申請自体を代行しますよ」といったサービスがある

保険会社への保険金請求申請は、原則として被保険者自身が行うか、またはその親族、保険の代理店の担当者のみがおこなうことができます。
そうであるため、依頼した申請代行業者が「こちらで代わりに申請しておきますね」などと言ってきた場合は、間違いなく怪しいですし、そもそも保険法違反となりますので注意が必要です。

急に家に訪ねてきて契約を迫ってくる

急に訪ねてきて「点検を無料で行いますよ」といったように踏み込んでくる手法を『点検商法』『点検詐欺』などと呼びます。
修理を急いでいるときや自宅に不安がある際に、決断を急かされると人間はその場で契約をしたくなるもので、この手法を活用した業者は、主に最新自然災害にあった地域に頻繁に出没するようですので注意が必要です。

格安の修理を持ちかけてくる

他社と比べて、あまりにも格安の金額での修理を持ち掛けてくる業者にも注意が必要です。大抵の建物修理や施工には相場金額や下限金額が設けられているので、あまりにも安い場合は、施工後の品質まで疑うべきかと思います。
また、前述したように「無料・格安」を説明不足の中で大々的に謳っている業者は、その他の部分で請求金額の“かさまし”を行う可能性が高いですので、しっかりと「トータルでいくらかかるのか」を確認する必要があります。

大きな金額の値引きを提示される

住宅の修理等の施工工事を行う場合、見積りを出す際に値引きをするパターンはよくあることです。しかし、何十万単位や半額などの大きな金額の値引きをしてくる業者は、悪徳業者である可能性が非常に高いです。
被保険者が素人なのをいいことに、もともとの設定金額を高くしておき、あたかも“お得感”を出している可能性が高いです。

別の業者の見積もり書を見たがる

もし仮に、いくつかの業者を見比べるのであれば、見積もり書の比較が一番分かりやすいですよね。しかし、それを業者にすべて開示してしまうのは注意が必要です。他社の見積もり書を参考にすることができれば、最安値の見積もり書は簡単に作成することができますので、悪徳業者にとっては話を非常に進めやすくなります。とはいえ、こちらとしてもできるだけ安い出費で済ませたいという気持ちはありますので、まずは適正な金額を提示してくるかどうかを判断するためにも、見積もり書は先に出してもらい、信頼がおけた場合はそこから金額交渉をおこなう方が賢いやり方と言えるでしょう。

見積もり書に“一式”という文字が多い

もし仮に、見積もり書を発行してもらった場合には、その中に“一式”というワードが多用されていないかチェックしてみてください。
見積もり書内には「どのような内容でどれくらいの金額を請求するのか」を細かく記載する必要があります。しかし、例えば「外壁塗装工事一式●円」などというように、単価や面積など記載せずに、“一式”というワードでまとめて記載してくる業者があった場合は、まずは疑うことが良い判断かと思います。ちなみに、悪徳業者が“一式”と記載してくる理由には以下の理由が考えられます。

①手抜きがしやすい

見積もり書に、施工や修理の工程を詳しく記載しないことによって、作業の手抜きがしやすくなります。具体的な作業や回数を記載しないことで、いくらでも作業内容を操作できてしまいます。

②多くの利益を得ようとしている

“一式”という表現をすることによって、見積もり書内の金額を多少上乗せや改ざんをしてもバレる可能性が低くなると考えている場合があるでしょう。

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“良い”業者とはなんだろう?

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それでは、反対に「このような業者であれば安心して依頼をしていいのでは?」という判断基準はどのようなところになってくるのでしょうか。以下で解説していきます。

火災保険に関することを熟知している

まずは何と言っても「火災保険の知識が豊富」といった点が重要でしょう。何度もお伝えしているように、火災保険は多くの補償内容やサポートができる心強い保険である反面、その活用には、専門知識があるほうが“損をしづらい”という面があります。
例えば、保険会社が「申請箇所が経年劣化の可能性があるため保険金は支払えない」という結果を出してきた際に、理不尽な経年劣化判定には抗議し、しっかりと保険金を受け取ることができるように寄り添ってくれる、などの行動を適切な方法で素早くおこなってくれる、といったようなことです。できるだけ「火災保険の申請に慣れている」「火災保険専門の業者」を選択して、一度話を聞いてみるのもよいでしょう。

見積もり書は詳細を細かく記載してくれる

前述したとおり、見積もり書に“一式”といったようなまとめ方をする業者は信用できません。しっかりと事細かに「どの建材がどのくらいの量が必要なのか」「なぜこの金額になるのか」などの詳細を記載してくれる業者を選びましょう。

保険金活用を前提とした話をしてこない

実際に火災保険申請のフローにプロが介入したりアドバイスをしたりしたとしても、必ずしも保険金を受け取ることができるわけではありません。保険会社や鑑定人の事情が絡んでくるため、「絶対」という言葉はあり得ません。保険金がおりることを前提に話をされて、実際には保険会社から保険金を受けとることができず、最終的には自腹で業者にお金を支払うことになったというケースも起こっているのが事実です。
火災保険活用前提の話だけでなく、適応できない場合の話までしてくれたり、さらに言うと火災保険がおりることが確定した時点でリフォーム等の施工をおこなってくれたりするなど、あなたに寄り添った動き方をしてくれる業者を選択しましょう。

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「全国建物診断サービス」は“火災保険専門団体”です

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「全国建物診断サービス」でも、火災保険の活用支援をおこなっています。私たちは全国1350社以上の協力業者と提携をしており、一般社団法人として全国各地で火災保険に関するお困りごとに対応できる体制を整えていたり、火災保険活用に関する被害を受ける人が少なくなるようにという啓発活動もおこなったりしています。

近年、温暖化の影響からか大型の自然災害が多発しており、今後も増えていくことが予想されます。それに伴い、ニュースでも話題となっているように、各地で“悪徳業者”と呼ばれる業者が出てきています。その際に、いざという時に頼りにしたい火災保険が、本記事でご紹介したような背景や事例が蔓延することによって、本来は人々の生活を守るためにあるにもかかわらず、“悪いもの”になってしまわないように、引き続き活動を続けていきます。

皆さまに置かれましても、火災保険に関してご不安なことや疑問点などがあれば、どのようなことでも大丈夫ですので、お気軽に「全国建物診断サービス」に問い合わせをしてみてくださいね。



記事監修


kansyuu
【二級建築士】佐野 広幸
全国建物診断サービスのwebサイト監修の他、グループ会社の株式会社ゼンシンダンの記事も監修。火災保険申請を利用した修繕工事を広める事により、日本の「建物老朽化」問題の解決に貢献。