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雹(ひょう)で建物が壊れた箇所をタダで治す方法

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事例集 特殊物件-002

事例集 特殊物件-003

火災保険は、最近では「住まいの保険」と呼ばれることも多い、住宅に関する総合的な保険です。火事やガス爆発などの破裂・爆発だけでなく、風・雹・雪などの自然災害による被害も補償してくれます。今回は、その中でも雹にスポットをあてて、雹による被害に対する火災保険の考え方を紹介していきます。

昨今の雹被害

雹というと、氷の塊ですから冬に多く降るイメージがあるかもしれませんが、実は夏場に大きなダメージを残している自然災害です。ここ5年間の間に起きた、雹による被害を拾ってみました。

●2014年6月24日~東京都三鷹市・調布市周辺
関東地方で大気の状態が不安定になり、東京都三鷹市・調布市の一部で大量の雹が降りました。局地的な雷を伴うもので、非常に激しい雨とともに大量の雹も降ったとのこと。三鷹市では雹が積雪のように溜まり、住宅だけでなく農作物にも被害が出ました。

●2017年6月16日~茨城県守谷市・栃木県宇都宮市を中心とした関東周辺
この日は、関東全域で真夏日を記録するほどの暖かさでしたが、午後に天気が急変。午後3時半頃から、大きな粒の雹が降りました。この日も関東周辺の上空は寒気の影響で大気の状態が不安定となり、雹だけでなく雷雨を伴う悪天候となりました。宇都宮市では、この日の時点で平年の2倍となる6日目の雷を観測、自然災害が頻発した半年となりました。

●2017年7月18日~東京都豊島区周辺
池袋がある東京都豊島区でこの日、ゲリラ豪雨や落雷、雹など大きな自然災害が頻発しました。池袋駅周辺ではこぶし大という大きな雹が降り、猛烈な暴風雨も伴うなどして、店の看板が吹き飛ばされるという被害も出ました。また、大雨の影響で池袋駅の構内には雨水が浸水し、周辺の道路も洪水状態になってしまいました。さらに、大量の大粒の雹が降ったため、道路中が氷だらけになりました。この日は、東京だけでなく全国的に悪天候に襲われました。新潟県・福島県では「記録的短時間大雨情報」が発表され、神奈川県では約2万軒に影響が出た大規模な停電が発生しました。

関連記事:東京の雹(ひょう)被害は火災保険活用がbest!

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雹被害は火災保険を活用すれば修理がタダになることも

完了報告書 坂本様-001

このように、雹の被害は6~7月というイメージとはかけ離れたタイミングでやってきています。

では、そもそも雹とはどのようなものなのでしょうか。

空から降ってくる氷には、霰(あられ)と雹(ひょう)の2種類があります。この2つは、大きさによって呼び方が変わります。

直径5ミリ以上のものを雹、直径5ミリ未満のものを霰と呼ぶのですが、霰は小粒なのでそこまで深刻な被害が出ることは少ないです。住宅に与える影響も、微小でしょう。

当然、霰の被害で火災保険の申請をしても認められる可能性は低いです。

というのも、霰レベルでは、屋根や外壁が壊れるほどの被害が出るとは考えられないからです(もちろん、想定以上の大量の霰が降った場合は別ですが)。

しかし、雹はその大きさから、住宅に深刻な被害を与えるリスクが高くなります。

大粒の雹が降ってきた時に体に当たった経験がある人はわかると思いますが、それなりの重みのある氷が数千メートルという距離を落下してくるわけですから、相当な重力がかかっています。

そのため、知らないうちに屋根に穴をあけたり、外壁を傷つけたりしていることがあります。

雹は直径5ミリ以上と定義されていますが、中にはゴルフボールほどの大きさの雹が振ったという記録も残っています。

そのため、この大きさの雹がガラスを直撃するともちろんひびが入ったり割れたりしてしまいます。

網戸や雨樋が壊れたり曲がったりしてしまうこともあるでしょう。

このような被害は、火災保険でいう「雹災」にあたりますので、火災保険で補償されるものです。

太陽光パネルも対象です

太陽光パネル会社様への結果報告

また、最近では屋根に太陽光パネルを設置している家庭も多くなりました。

この太陽光パネルが雹によって被害が出た場合も、火災保険の補償の対象となります。

 

【保存版】屋根に太陽光パネルがついていても火災保険を上手に使おう

というのも、太陽光パネルやカーポートなどは、火災保険の補償の対象となる「建物」の付随物と考えられているからです。しかし、太陽光パネルの被害は、停電など大きな影響が出た時にしか気付きません。

多くの場合、実際屋根に登ってチェックしなければ被害が出ているかどうかわからないものです。

小さな傷であれば発電量が急に落ちることもないので、大粒の雹が強烈に太陽光パネルに打ちつけた時には、念のため太陽光パネルを設置した会社に頼んでチェックをしてもらいましょう。

ひょっとしたら、火災保険が適用できる被害を受けているかもしれません。

太陽光パネルや窓の被害はもちろんですが、雹の被害で恐いのが屋根に穴が開いてしまうことです。

屋根に穴が開くと、そこから雨水が家の中に浸入し、徐々に染みていって雨漏りになってしまうことです。

雨漏りにまで被害が及ぶと気付くと思いますが、屋根に穴が開いただけでは気付かないで放置してしまう危険性があります。しかし、雨漏りにまで被害が拡大しているということは、

屋根の下地はすでに壊滅的な被害を受けていることがほとんどで、屋根の下地全体を交換する大工事を行わなければならなくなります。

雹によって屋根に被害が出た場合は火災保険の補償の対象とはなりますが、その状態を放置してしまうと、保険金以上の工事費になりかねないので、心当たりのある人はホームドッグなどを依頼して、住宅の“健康状態”をチェックしてもらうことをおすすめします。

掛金が安い共済の場合には保険切替も考える

今、一番読まれている記事:安い火災保険にはワケがある!全労災「住まいる共済」の落とし穴

このように、火事だけでなく雹など自然災害による被害も補償してくれる火災保険ですが、似たようなもので火災共済というものがあります。

この火災共済は、全労災…全国労働者共済生活協同組合連合会という厚生労働省が認可している協同組合が提供しているサービスのひとつです。

この全労災は、さまざまなものに対する補償サービスを提供していて、その中の「住まいる共済」が自然災害補償付の火災共済となっています。

民間の保険会社の火災保険は当然ながら営利を目的としているのですが、火災共済は営利目的ではないので、掛け金が安く安心感があるといわれています。

この火災共済は、火災保険の補償内容と近しいものがあります。火事や自然災害による被害の補償はもちろん、火事が近隣周辺に延焼してしまった時の「類焼損害保障特約」や、空き巣に入られた時の被害を補償する「盗難保障特約」などもオプションとして用意されています。

また、掛け金も自然災害による被害を補償するプランを選択しても月2,000~6,000円くらいというリーズナブルな価格であることから、火災共済を選ぶ人もいます。

さらに、エコ住宅を対象とした「社会貢献付エコ住宅専用火災共済」もあり、この共済は掛け金がもっと安くなります。

全労災の「住まいる共済」については、火災保険と比較して掛け金がリーズナブルになるだけでなく、民間の火災保険と同様、地震保険にもセットで加入できます。ちなみに、地震共済に関しては全労災以外にも、「JA共済」や「県民共済」などがあります。

火災共済のデメリットとは?

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とはいえ、火災共済のデメリットもあります。

全労災のホームページやCMなどでは、火災共済で火事以外の自然災害の被害も補償してくれると明記されていますので、もちろん雹による被害やゲリラ豪雨・豪雪による被害も補償の対象となります。

そのため、掛け金が安いということもあり、火災保険ではなく火災共済を選ぶ人もいます。しかし、掛け金の安さに釣られて、保険内容をしっかり確認せず契約してしまい、後から「あれ?」と思う事例も少なくないようです。

冷静に考えるとわかるのですが、掛け金が低いということは、被害が出た時の保険金も低く設定されているということです。例えば、雹によって屋根に穴が開き工事をすることになった時の見積が150万円だったとしましょう。

火災保険であれば全額補償される可能性もあるのですが、火災共済の場合は40万円しか支払われません。

つまり、差額の110万円は自己負担で賄うことになってしまいます。

月々に支払っている金額を考えればわかるのですが、契約内容の詳細をよく読んでいなかったり、住宅に被害が出た時の工事費の相場がわからなかったりして、その掛け金の安さだけで決めてしまうのはリスクがつきまといます。

火災保険は掛け金が高めになりますが、高額の工事も正しい申請を行えばきちんと補償されますので、火災保険と火災共済のメリット・デメリットをしっかり理解した上で、どちらに加入するかを決めた方が良いでしょう。

自然災害の対策と考え方

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では、いざ自然災害が起きた時に困らないように、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。自然災害による被害をできる限り少なくするためのポイントは、地域に住む一人ひとりが、「自然災害は起こるものだ」ということを認識することがポイントとなります。

その上で、それぞれが自ら取り組む「自助」と、地域の人たちと協力し合いながら取り組む「共助」、そして国や地方公共団体などが政策として取り組む「公助」の3つの柱を確立させなければいけません。

この中でも一番太い柱となるのが「自助」、つまり自分自身で身の安全を守るこということです。

自然災害が発生した時には、まず自分が無事であることが重要です。

そのためには、自然災害が起きた時のために事前の準備をしっかりしておくことが大切になります。

そして、自然災害時にどのように自分の身の安全を守るのかをシミュレーションしておくこと、そして、その後の生活のために保存食や水、生活用品などをすぐに持ち出せるようにしておくこともポイントとなります。

とはいえ、いつ襲ってくるかわからない自然災害の対策は、「十分」「絶対」ということはありません。

まずは、それぞれが自然災害に対する意識を高く持ち、どのような災害が起こりどのような危険が迫る可能性があることを考え、それらへの対策を考えることが重要です。

1995年1月に発生した阪神・淡路大震災ほか大規模な地震が発生した際には、多くの方々が家具の下敷きになり怪我をしたり最悪の場合亡くなったりもしました。

このようなことを想定し、「家具は倒れるものだ」という意識があれば、どのような防災対策をすれば良いかが見えてきます。

例えば、寝室や子供部屋には背の高い家具を置かないようにする、家具の転倒防止のための器具を取り付ける、もし家具が倒れても出入り口をふさがないような配置にするなど、自分でできる防災対策はいくつもあります。

また、家具だけでなく、窓ガラスや照明、テレビや電子レンジなど自然災害が発生した時に危険なリスクにさらされる家電はたくさんあります。それらのリスクを少しでも軽減するためには、様々な防災対策が考えられます。

そして、わかりやすい場所に懐中電灯やホイッスルを用意しておきましょう。

懐中電灯があれば停電時にも部屋を明るくできますし、ホイッスルがあれば建物や家具の下敷きになってしまった時に自分の存在をほかの人に知らせることができます。

このような準備をしておくといざという時に役立つので、用意を忘れずにしておきましょう。

季節を問わず襲う雹に注意

今回の主題である雹は、イメージと違い春から秋にかけて被害が多くなるといわれています。

実際、先述の被害は6月・7月という初夏に起きています。1年を通してどのタイミングでやってくるかわからない雹は、予測しにくいことでも有名な自然災害なので、厄介な気象現象とされています。また、雹はそれなりの大きさの氷の塊なので、住宅に深刻な被害を与えることも予想されます。例えば、直径5センチの雹が降ったとすると、落下速度は100キロメートルを超え、屋根や窓ガラスを直撃すると大きな被害につながる可能性が高くなります。

この雹が自分に直撃したと考えると…間違いなく怪我をするでしょう。

このような雹の被害を最小限に抑えるためには、まずは気象庁や天気予報で雹が降る危険性が発表された時には、外出をしない、外出をしていたとしてもすぐに頭を隠せるようなものを持ち歩き建物の中や地下に移動するなどしましょう。

そして、住宅にも被害が出ていると考えられるので、雹が落ち着いたタイミングで住宅全体のチェックをしておいた方が良いでしょう。自然災害で一番大切なのは「自助」ですので、高い意識を持って自然災害対策に臨みましょう。