全国建物診断サービスは、全国各地にある400店以上が加盟している団体です。住宅の健康を守るために、診断・調査・修理・予防などを行っています。
具体的には、豊富な経験と一流の腕を持つ一級建築士が、住宅の診断を担当し調査報告書を作成します。火災保険を活用した工事を行う場合には、保険申請用の書類も作成します。お客様の自己負担額が無料になるように、火災保険を活用した工事を成功へと導きます。
大規模災害が起こると、地元の業者だけではすべての工事を迅速に行えなくなることがあります。しかし、全国建物診断サービスであれば全国に加盟店があるので、工事をしていない地域の業者が助けに行くことができます。
全国建物診断サービスでは全国で今!加入している火災保険を使った無料修繕を展開しております。
2018年の関西空港が取り残された台風21号でも平均200万以上の修理が保険金で出来ております。
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2018年の台風21号では東京から大阪の工事へ12社が助っ人参戦
2018年8月から9月にかけて発生した台風21号は、日本列島に大きな被害をもたらしました。この被害を修理するには長期に渡り時間がかかることになりましたが、全国建物診断サービスでは全国から被災地に業者が駆けつけて、できる限り早い対処を行いました。
台風21号の概要
2018年8月25日頃にマーシャル諸島近海で発生した低圧部が、27日に熱帯低気圧に発達しました。この熱帯低気圧は翌28日に台風となり、『チェービー(Jebi)』と命名されました。ちなみに21号が8月に発生するのは1971年に次いで2番目に早い発生で、8月に発生した台風の数が9戸に上るのも統計開始以来2番目に多いという、2018年は台風の当たり年となってしまいました。
台風は速いペースで発達して29日には暴風域を伴うようになりました。30日に非常に強い勢力に、31日に猛烈な勢力に発達して、9月2日には高知県の一部を暴風域に巻き込みながら北上し、4日には徳島県南部に非常に強い勢力のまま上陸しました。
上陸時の中心気圧は950hPa、最大風速は秒速45mという非常に強い勢力のまま日本列島に上陸した台風は、1993年の台風13号以来25年ぶりの出来事でした。同日に兵庫県神戸市付近に再上陸し、5日に間宮海峡付近で温帯低気圧に変わりました。
台風21号による被害
これだけ強力な台風が上陸したために、日本列島が被った被害は甚大でした。台風の接近・上陸により、近畿・東海・北陸・北海道という広い地方で記録的な暴風被害が出ました。
その証拠に、全国927の風の観測点のうち、最大瞬間風速において観測史上最大値を記録したのは近畿33、北海道22、東海21、北陸12など合計100にも上りました。また、大阪湾と紀伊水道の沿岸では記録的な高潮も記録し、6地点において観測史上最高潮位を超えました。
民間気象会社であるウェザーニューズの調査によると、台風21号では「危険半円」と呼ばれる、台風の進行方向の右側で停電が集中して発生していることがわかりました。つまり、台風の進行方向の先端で暴風が吹き荒れていることがわかりました。
一般的に、台風は吹き込んでくる反時計回りの風と台風自身が進むスピードにより、右側で暴風を伴うことが知られています。また、台風21号は日本列島に甚大に被害をもたらした1950年のジェーン台風に進路が似ていることがわかっています。今後も似たような進路を取ることが予想される台風は、甚大な被害をもたらす可能性があるということです。
ちなみに、台風21号による記録は以下の通りです。
- 最大瞬間風速
①秒速58.1メートル 関空島(大阪府)
②秒速57.4メートル 和歌山(和歌山県)
③秒速55.3メートル 室戸岬(高知県)
- 最高潮位
①329 cm 大阪(大阪府)
②316 cm 御坊(和歌山県)
③233 cm 神戸(兵庫県)
- 人的被害
死者14人、負傷者1011人(重傷46人・軽傷965人)
- 物的被害
住宅の全壊59棟・半壊627棟・一部破損8万5715棟・床上浸水64棟・床下浸水452棟、
公共建物の被害1195棟、その他の非住家被害4529棟
また、以下のような強風による被害が発生しました。
- 大阪府
箕面市の瀧安寺で御堂の屋根が倒木で陥没しました。堺市では、屋根を修理中の人が強風により転落死しました。吹田市や河内長野市でも、屋根やベランダからの転落死が発生しました。また、大阪市港区ではマンション8階に飛来したスレート材が窓ガラスを突き破って破片が当たった人が死亡、大阪市住之江区では車20台以上が横転するなど強風が猛威を奮いました。
さらに、御堂筋では沿道のイチョウ並木81本(全体の10%に当たる数)が倒木などの被害を受けました。観光名所の通天閣のLED照明も飛来物が当たり破損し、一時期ライトアップができなくなるという被害も発生しました。
- 京都府
JR京都駅の中央改札口付近では、駅ビルの天井が破損し3名が負傷しました。京都市左京区の自然体験学習施設「花背山の家」では、野外活動のために宿泊していた小学生約160人が、強風による倒木が原因で道路が寸断されてしまい孤立状態になりました。
また、平野神社では桜が数十本倒れ、京都府の指定文化財である1650年建立の拝殿も倒壊してしまいました。鞍馬寺では境内の多くの大木が倒れ、本殿への道が寸断されたため長期間に渡り拝観ができなくなりました。八幡市の淀川河川公園の桜並木でも200本以上が倒れました。
宇治市の宇治神社では、大鳥居が土台部分から折れて倒れるという大きな被害が発生しました。そして、世界的にも有名な任天堂の本社ビルのロゴにある『Nintendo』の「N」が台風によって飛ばされるという危険な事態も起こりました。
- 滋賀県
東近江市では、金属加工業を営んでいるメカトロエンジニアリング社の倉庫が倒壊し、1人が死亡、2人が負傷するという痛ましい事故が発生しました。
- 愛知県
北名古屋市では、風にあおられて転倒した1人が死亡しました。
- 三重県
四日市市では、屋根を修理しようとした男性が死亡しました。
- 長野県
松本市の長野縣護國神社では、脇鳥居が強風により倒壊しました。また、塩尻市の小野神社では、長野県宝である本殿の1棟が倒木により大破してしまいました。
- 東京都
八王子市では、ビルの屋上から強風により物が落下し4名が負傷しました。
- 青森県
世界自然遺産がある白神山地の津軽峠付近にある西目屋村では、推定樹齢400年以上というブナの巨木(通称マザーツリー)の幹が恐怖で折れてしまいました。
- 北海道
北海道では9月5日朝に台風が通過しました。恵庭市の小学校で屋根がはがれ窓ガラスが割れるといった被害が相次ぎ、6名が負傷しました。また、台風の暴風雨により地盤が緩んでいるタイミングで、9月6日未明に北海道胆振東部地震が発生し大きな被害が出ました。北海道は台風の次の日に地震が発生し、さらに前代未聞のブラックアウトにより市民生活に大きな影響が出ました。
また、高潮による被害もたくさん発生しました。関西国際空港では、高潮により滑走路・ターミナルビルの浸水、停電が発生し空港自体を閉鎖しました。さらに関西国際空港連絡橋にタンカーが衝突し連絡橋が破壊され、一時的に孤立状態となりました。
兵庫県西宮市では、高潮による浸水後に約100台の中古車が炎上するという事故が発生しました。神戸市の六甲アイランドでもコンテナが炎上し、芦屋市には流出したコンテナが漂着しました。西宮市の西宮浜では、潮の流入を防ぐ鉄製の防潮門扉が押し破られ、神戸市東灘区や和歌山県和歌山市でも住宅や店舗で浸水するなどの被害が報告されています。
これだけの大被害が起こってしまうと、地元の業者だけでは対応しきれなくなってしまいます。そこで、全国に提携店を持つ全国建物診断サービスの地域を超えた連携が生きてくるのです。この台風21号のケースでは、東京から12社が大阪に助っ人として駆け付けました。地元の業者による工事を待っていては、時間だけがどんどん過ぎてしまいますので、このような連携で少しでも早い修理を行うことができました。
「もしかしたら、自宅が火災保険で直せる?」と思われた方は、当社団 全国建物診断サービスまでお問い合わせください。
※保険申請には期限があります。お早めにご相談いただければ幸いです。
火災保険がおりても工事ができない?
では、このような自然災害が起きた時には、どのように火災保険の申請をすれば良いのでしょうか。火災保険は名前から火事の被害にしか対応していない保険と思われがちですが、別名は「住まいの保険」といい、地震・噴火・津波以外の自然災害の被害も補償してくれる総合的な保険なのです。
- 火災保険の活用に慣れている専門業者に依頼
火災保険の活用に慣れている業者であれば、申請のポイントなども熟知していますので話が早いです。全国建物診断サービスにはそのような業者ばかりが登録されていますので、ぜひご相談ください。
そして、業者に屋根・外壁などを調査してもらい、火災保険の申請対象になるかどうかを判断してもらい、補償対象と考えられる場合は調査報告書だけでなく申請書類と工事の見積を作成することになります。
- 保険会社への連絡
自分で申請する場合は、火災保険の契約をしている保険会社に連絡して必要書類を送付してもらいます。そして書類に記入後に、業者に作成してもらった調査報告書や写真、見積書と共に提出します。もちろん、業者が書類の作成のサポートもしてくれます。
- 保険会社による調査実施
一般的には、保険会社から派遣された損害保険鑑定人が提出した見積書の金額が妥当かどうか、そもそも火災保険の補償対象となる被害なのかを確認しにやってきます。しかし、申請金額が小さい時や、業者が保険会社と信頼関係を構築している時はこの調査がないこともあります。損害保険鑑定人が派遣されてくるのは、工事金額が高額な時と提出書類の完成度が低く信憑性がない場合です。
- 保険金の振り込み・工事の開始
保険会社は、申請書類と鑑定人の現地調査の結果をベースに保険金額を決定し、依頼者が希望する口座に振り込みます。入金の確認ができてから、業者による工事がスタートします。工事が終了すると、工事代金を業者に振り込み、業者から完了報告書を受け取り終了となります。
これらすべての工程が終わるまで、約2~3カ月かかるのが通常ですが、大規模災害の場合はさらにスケジュールが延長される可能性があります。
保険会社の支払期限とは?
実は、保険会社には依頼者に対する火災保険の支払期限が存在します。生命保険については、請求してから5日以内に支払わなければならないのですが、火災保険を含む損害保険の場合は請求してから30日以内に支払うことになっています。
ここまで支払期限が違うのは、上述の通り保険会社が提出された書類の調査や審査を慎重に行う必要があるからです。また、警察署や消防署が絡む損害になると、更なる調査が必要になり特例として30日を超えることもあります。逆に、被害があまりにも甚大になると無条件で火災保険が下りる特例が日本政府から発せられるケースもあります。
ちなみに、火災保険の請求期限は3年となっています。つまり、2018年の台風21号で被害が出たにも関わらず火災保険の申請をしていない場合は、2021年8月までは火災保険の請求が可能というわけです。
「すでに直してしまった」という場合も、工事前の写真と工事の内容や費用がわかる書類があれば火災保険を申請できるケースもあるので、書類を探してみてください。一度支払った工事費用が、火災保険で賄えるかもしれません。
工事が遅れる時は事前にご連絡いたします
2019年7月には鹿児島市全域に避難勧告が出るなど、令和時代になっても日本は自然災害大国であることには変わりありません。しかも災害の規模が大きくなれば、修理費用も多額になります。そのため、火災保険の活用は今後も大きな味方になってくれることでしょう。
火災保険や地震保険を活用するためには、それらを活用した工事に慣れている業者がおすすめです。全国建物診断サービスは、多くの工事実績を持っているだけでなく、保険会社への申請書類の作成サポートも行います。
また、大規模災害の場合は修理が遅れる場合があります。そのような時は、まずは簡易補修をして日常生活を送ることができる状態にしてから、後日、本工事に入らせていただきます。
そして、一度工程表を出した後に更なる自然災害などでスケジュールが変更になる場合は、前もってご連絡いたします。が出てから雨などで伸びる場合には前もってお伝えを致します。当たり前の話ですが、完全に工事が終わるまではお付き合いをさせていただきます。
全国建物診断サービスでは、被害が出る前のチェックをする「ホームドック」も行っています。住宅の劣化・被害について気になることがある場合は、お気軽にご相談ください。
記事監修
【一級建築士】登立 健一 一級建築士。全国建物診断サービスのwebサイト監修の他、グループ会社の株式会社ゼンシンダンの記事も監修。 |