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瓦職人の若手不足!なぜ?どうしたらいい? 会社の売上自体をあげて若手の育生費に回す会社の成功例

建築における瓦葺(かわらぶき)とは、陶器製の粘土瓦や石瓦、セメント製のセメント瓦などを使って、屋根を仕上げることです。この瓦葺は専門的な高度な技術を要するため熟練の職人たちが担当するのですが、今はこの職人の若手不足が課題となっています。では、なぜ瓦職人は減ってきてしまったのでしょうか?

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確かな技術の瓦職人

瓦葺を専門に行う職人を、瓦葺職人と呼びます。瓦は焼き物だという特質上、ほかの部材のようにすべてが厳密に規格通り製作することが非常に難しいものです。そのため、現場で加工することが必要なこともあり、瓦の素材を知り尽くしていなければ正確な施工ができません。特に「和型」と呼ばれる和瓦はより高度な施工技術が必要といわれていて、専門の職人でなければ確実な施工はできません。最近は加工が簡単な陶器平板瓦(別名F型)が普及してきましたが、収まりが難しい部分の施工は、熟練の技術を持つ職人でなければ後々トラブルになりかねないので、瓦屋根の新築住宅やリフォームの際の業者選びは慎重に行う必要があります。

この瓦葺職人の資格として、厚生労働大臣が認定する「かわらぶき技能士」というものがあります。

これは1級と2級があり、1級の方が上位の資格です。また、瓦葺の現場監督をする資格の「瓦屋根工事技士」もあります。この資格は国土交通省が認定していて、瓦屋根工事技士とかわらぶき1級技能士の両方を取得すると、「瓦屋根診断技士」という資格の受講が可能になります。

日本の瓦葺の歴史

このように難易度の高い技術を要する瓦葺ですが、ここ日本における瓦の歴史はいつから始まったのでしょうか。瓦が日本に伝わったのは飛鳥時代といいますから、7世紀のことです。中国・朝鮮半島から寺院建築の技術とともに伝来し、当時は陶器製の本瓦を用いた「本瓦葺」が多かったようです。

この本瓦葺は、日本でよく使われていた檜皮葺や茅葺屋根よりも耐水性・耐火性に優れていたことから、高温多湿で台風が来る日本には適していました。ちなみに現存する最古の木造建築といわれる法隆寺も、瓦葺を採用しています。

しかし、建築物自体の耐久性については屋根よりも基礎部分や柱の立て方に拠る所が大きいです。

というのも、屋根は葺き替えでリフォームできますが、柱自体が腐食してしまうと建物自体の建て替えが必要になるからです。

また、地震大国・日本においては瓦の重量を支えるための構造も重要です。

そのため、基礎部分の建築法の改良が最優先されたため、瓦葺が全国に普及するには時間がかかりました。

瓦葺が本格化したのは戦国時代後期の築城からで、織田信長や豊臣秀吉が活躍した安土桃山時代以降に大名屋敷で普及し始めました。

現在使用されている瓦葺の特徴


瓦葺

引掛桟瓦

その後は一般住宅でも瓦葺を採用するケースが増え、現在は「引掛桟瓦」が標準的な瓦葺で使用されています。この瓦は、耐久性・耐火性・耐熱性に優れ、瓦ひとつひとつを簡単に取り外しできることから、1枚だけ破損してもすぐに修理が可能です。しかし、強風や揺れに弱く重いというデメリットもあります。

この引掛桟瓦は明治初期に開発された瓦で、桟瓦の裏に桟木に引っ掛けるための突起がついていてずれにくくなっているのが特徴です。施工方法としては、野地板の上に防水材を張り、ほぼ等間隔に細い小材を瓦のサイズに合わせて平行に打ち付けて、その上に瓦を葺いていくというものです。軒や螻羽(けらば…屋根の雨樋がついていない部分)の瓦にはそれぞれ1枚ごとに銅線もしくは銅釘で野地板に固定します。

のしと平瓦が接する部分は雨漏りが起こらないよう、漆喰などで防水加工をすることになります。

なぜ瓦葺職人を辞めてしまう人が多いのか

このように古い歴史を持つ瓦葺を専門に行う職人には、高度な技術が要求されます。そのため、各地の工事現場で重宝されるのですが、実は最近は若年層の成り手がどんどん減っています。そもそも希望者が少ない上に、せっかくその道に入ったとしてもすぐにやめてしまうのだとか。それはなぜなのでしょうか。

●先輩の教え方が雑もしくは教えない
現在の瓦葺の職場において、一番多い退職理由が先輩の教え方がよくないという問題だそうです。

職人世界においては「見て覚える」ことが基本とされてきたことから、いわゆる教育制度が整備されていません。

そのため、数か月放置されることも日常的に行われるなど、仕事を教えない、教えたとしても適当に扱うということが暗黙の了解で許されてきた世界でした。

しかし、このような暗黙の了解は若年層には通用せず「仕事を教えてもらえないし、相手にされないなら辞めよう」という気持ちになり職人の道をあきらめる人が続出しているのです。

今の時代は、「続く」「続かない」の根性試しのような環境はパワーハラスメントととらえられかねません。

冷静に考えてみると、見て覚えて盗めというよりも、教育・指導をしっかりした方がすぐに職人として一人前になれるかもしれません。

また、見て覚える方式は、性格によって成長度の差が大きく、結果的に職場環境の悪化につながるリスクも高いのです。

若い職人を一人前の職人に育てるためには、教育制度をしっかり確立することが必要でしょう。また、どうしても教育制度を整備できないのであれば、「見て覚えろ」ということを説明しなければなりません。その説明もなく放置されているのであれば、モチベーションは上がらないどころか下がる一方でしょう。

●先輩との年齢が離れ過ぎている
同級生には同期がたくさんいて飲み会もたくさんあって…それに引き換え自分は…と思ってしまうほど、現在の瓦葺職人の世界は先輩との年齢差は深刻な問題になりつつあります。

というのも、ベテラン世代だけが残って若年層はすぐにやめてしまうため、年齢構成の空洞化が起こってしまっているからです。

実際のケースとして、一番若い先輩でも20歳以上年齢が離れているという職場も珍しくないのが、職人の世界です。

このような環境を改善しなければ、若い世代はなかなか長続きしないかもしれません。若年層の職人候補が入ってきた時には。孤立しないような配慮が求められます。

●今なお続く年功序列
かつては日本企業の多くが年功序列で、それが「生涯一企業」という定年まで一社で働く文化が出来上がった要因でもあります。

しかしながら、最近の若い世代にとっては仕事ができない上層部が存在することを弊害に感じてしまうことも多いのが現実です。

ステップアップするために頑張っていても、大きな仕事はすべてベテランが持って行ってしまう。そして、そのことを容認している経営者がいるとなると、モチベーションは下がるばっかりです。

成長意欲の高い若者が、さらにやる気になる職場作りをすることが大切ですが、なかなかそうなっていないのが現在の職人の世界です。

●3K(きつい・汚い・危険)の職場環境
職人の世界というと、いまだに3Kのイメージが強いようです。

そのため、最初から将来したい仕事の候補に入ってない可能性もあります。

また、最近は3Kが問題となっていることから職場環境が改善されているのでは?

と期待して入ってきた若者が、結局3Kだったことに愕然として辞めてしまうケースもあるようです。「面接での説明と、実際の仕事内容が違う」…これは、現在の法律上アウトになる可能性がゼロではない問題です。

3K部分についてあいまいな説明で終わってしまうと、のちのち大きなトラブルとなりますので絶対にしないようにしましょう。

とはいえ3Kの環境が残っていること自体が問題ともいえますので、その部分の改善が最優先されることは言うまでもありません。

本気で若い職人を育てようという意識があるのであれば、現状を包み隠さず伝えること、そして職場環境の改善に取り組んでいることをアピールすることが必要です。

●給料がなかなか上がらない
高度成長期と違い、ベアゼロ(ベースアップゼロ、給料が上がらないこと)は当たり前の時代になってしまいました。

しかし、初めて入った会社に何年いても、給料が上がらないとなればモチベーションは下がってしまいます。

特に若い世代は、年齢を重ねるにつれ結婚や子育て、家の購入などお金がかかるライフステージがあり、その中で昇給が見込めないとなると転職を考えてしまうでしょう。

今の建設業界は好景気といわれていますので、このようなタイミングで昇給することでモチベーションの改善につながるはずです。会社の調子のいい時には羽振りよく給料を上げ、苦しい時には我慢してもらう…労働意欲を上手にコントロールすることも、今の社会では求められることなのです。

これからの時代にあわせるにはどうしたらいいか

このように、若年層が瓦葺職人の職を敬遠している理由が多岐に渡っています。

しかしながら、このままでは木造住宅における中核的な存在ともいえる職人不足はさらに深刻化してしまいます。

国勢調査の数字を見ると、 2005 年に 54 万人いた大工は 2010 年には 40 万人に減少しています。

また、木造住宅の新築工事においては、工場で部材をカットしてから現場に持ち込んで組み立てるプレカットが 9 割にまで普及していることから、大工の数が減少しても大きな影響がないのではと考える向きもあるようですが、実際の現場ではまだまだ大工の技術や勘に頼る部分は多く、そのことについては瓦葺職人も例外ではありません。

瓦葺職人の技術を必要としている現場は、いまなおたくさんあるのです。

このプレカットが普及したことで、新築住宅の現場では熟練した技術よりスピードが求められるようになり、高い賃金を得る“一人親方”(プロジェクトマネージャー的な働きをする棟梁)が増加したことも、大工技術の習熟度による賃金体系が崩壊する原因となってしまいました。

そのため、職人としての将来性が見出せない若者は職人の道を敬遠するようになってしまいました。

また、大学や工業高校などの建築専門課程を経て建設会社に就職する学生もいますが、彼らは設計や建築の全般的なことを学んだとしても、木造に関わる講義・実習の機会はほとんどないことから、瓦葺の知識やノウハウを学校で習得することは不可能に近い状態となっています。

このような理由により、瓦葺の未来が危ぶまれているのです。

木造建築の何たるかを理解し、その専門的な職能を備えた若手を育成しなければ、職人の空洞化はさらに深刻化し、健全な市場形成は非常に難しくなると考えられます。
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では、具体的にはどのような変化が必要なのでしょうか。

まず、時代に合わせた教育方法を採用するということです。かつては「見て覚える」…つまり、先輩の職人の技術を見て真似て盗むことが重要とされてきました。
しかし現代の若者からすると「放置されている」という意識になってしまうので「教える」という方法を普及させていく必要があると考えられています。若年層の中にも、飲み込みが早くすぐに一流の職人への道を踏み出していくポテンシャルを持つ人たちも多いようです。

そのような人たちを、先輩がこれまでの方式を押し付けることでその職を離れて行ってしまっているとすれば、それは本当にもったいないことなのです。

このような改革を行っている会社は、少しずつ増えてきています。

真剣に瓦葺の将来と向き合い、若手職人を育てていこうという仕組み作りを行うにあたり、メリハリをつけることも大切にしています。瓦葺は屋根の上という高所が職場になりますので、非常に危険です。そのため、集中する時とリラックスする時のメリハリをつけて仕事をすることが求められます。休憩時間のような心構えで仕事をしては、事故につながってしまいます。職人としての技術の教育と心構えを、見て学ばせるのではなく教える。これが、今の瓦葺の世界で求められていることのようです。

建築現場で一番大切なことは、安全性の確保です。その安全性を守るのは、確かな技術です。

職人を育てる上で大切なことは、技術・心構えはもちろんですが、安全性という環境があってこそです。特に若年層の職人は覚えたてのことを焦ってやってしまいケガをすることが多く、そのケガが原因で職を離れるというケースもあるようです。今後も瓦葺という施工方法がなくなることはないと思われますので、職人の確保は市場全体の課題です。

少しずつ教育改革に取り組み始めた市場ですので、今後また大きな転換期がやってくるかもしれません。

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