屋根修理で費用を抑えるには？

公開：2017年4月18日　　更新：2021年3月1日

目次(▼タップで項目へジャンプします)

1. ▼問い合わせ内容を順にご紹介
2. ▼事例①漆喰が落ちてきたので工事金額が知りたい
3. ▼事例②昨年の台風で雨漏りがしてきて、屋根を治したい。保険会社にも断られた
4. ▼事例③雨漏りはしてないが築50年であと5年だけ持たせたい！できる限り費用を抑えたい
5. 屋根の修理で費用を抑える為のまとめ

「屋根の修理をしたいけれど、普通に工事をしたらコストが……」

そんな方の役に立ちたい！という思いからこの記事を書きます。

もしかしたら【屋根　修理】などと検索してこのページにたどり着いた方もいらっしゃるかもしれません。

屋根修理と一口に言っても様々なご要望があります。
少しでもお役に立てればという事で、事例を含めて詳細を書いていきます。

• 屋根の修理方法・DIYを行いたい為のハウツー記事を探している
• 屋根施工業者で競合のHPの見せ方を学びたい
• 飛び込みで屋根がずれていると言われ不安になって検索した
• 火災保険が使えるかもしれない、、と言われ色々なサイトを見て辿りついた
• 吹き替えが必要な理由・なんで瓦は重いのか

問い合わせ内容を順にご紹介

工事ひとつにとっても、知りたいのは費用・工事完工後がイメージ通りかがお客様にとっての最重要項目。

これまでで、ネット検索から現場調査・工事に至った経緯をご紹介致します。

事例①漆喰が落ちてきたので工事金額が知りたい

漆喰だけなら20万。破損箇所全て修繕するなら74万。

漆喰が落ちてきた原因とは、2015年7月1日の爆弾低気圧でした。
お客様からの情報ですと庭に漆喰の破片が落ちてきた・カーポートにものが飛んできて穴が空いたとのこと。
こういった外部からの要因では火災保険金が降りるかもしれません。

漆喰が落ちてきたらやるべき事

まずは上記の通り見積もりを工務店や屋根屋に依頼します。
今回ですと、漆喰の剥がれもそうですが、隅棟の蛇行及び崩れの方が落ちてきて怪我をする可能性が高いのでそちらを工事させて頂きました。

施工前

工事を行う前の写真になります。

施工中

施工中の写真です。
既存の漆喰を剥がして塗り治します。　上塗りよりも持続性がありますが時間がかかる為、多少の人工代がかかります。

施工後・隅棟も安心

施工後の写真です。屋根以外にも、雨樋の新規交換・カーポートの波板修繕を請負させて頂きました。

事例②昨年の台風で雨漏りがしてきて、屋根を治したい。保険会社にも断られた

問い合わせでやはり多いのが雨漏りしている・雨染みがある・天井が剥がれている・クロスがヒビ割れているなどの室内の目に見える部分。

雨漏りしてきたイコール火災保険が降りるわけではない

• 飛来物や台風被害によって生じた箇所からの雨漏りであればOK　※破損部のみになるため見積もり算出方法によっては、不認可になる場合もございます
• 原因不明は対象外
• 吹き込み・施工不良げ原因も対象外
  自動車の事故と同様に考えて頂ければわかるのですが、事故であり、台風によっておうちが壊れた事故なのです。

  保険が降りるのは、いつか分からないは当たり前ですが保険金なんて降りません。　

  吹き込みは、自然災害でもなんでもなく、ただの横風からの侵入です。もちろん対象外です。

申請の仕方一つで査定が変わる

• フェンスの単価が材料費だけしか見てないので、人件費もみてもらい50万UP
• 際の屋根工事があるため、足場が必要なのに、脚立での作業代しか降りなく現場鑑定人をかえ80万UP
• 足場掛けに、庭木の伐採が必要と連絡し14万UP

交渉には材料が必要です。保険会社も鑑定会社も判断するのは人なのです。

交渉するものは、きっちりとした根拠の元お願い申し上げます。

無事に保険金適用し、修理完了

ここで、当初お話があった、保険会社に既に台風での申請電話連絡をしたが対象外と言われた内訳を細かく聞き取りしました。

「なぜ、対象外なのか？」
「どのような際に、風水害・飛来物認定される保険なのか」など。

現場を見てなかった

経緯はわかりませんが、前回断られたときはお電話だけでの断りでしたのでしっかりと、判定を煽り無事に2,000,000円の損害額が認めれました。

（※保険料加入での利率になり支払いは1,100,000円）

雨漏りしてきた、お金がない時は相談してみる前に原因を探る

上記のお客様の例ですと、雨漏りの原因が自然災害・外部要因だったので降りました。
原因の補修箇所は認定されております。

※原因が分かればそこの写真を沢山撮っておきましょう。

事例③雨樋が雪で曲がっているが、工事は瓦止めをしたい

まったくの想定外だった首都の大雪、被害は凄まじいものになりました。いま現在でも軒樋が曲がっているのを見かけます。
今回、雨樋の機能よりも、瓦の工事が依頼きました。しかし、保険金は雨樋が降りた。そんな事例です。

雨樋が雪で曲がっている時は、業者に写真を屋根から横に撮影してもらう

「保険金で少しでも修繕したい」

とお申し込みがきた場合、話だけ聞いて自分で申請したり、そもそも建築関係のお仕事の方は写真・見積もり取れるので詳しいです。

そこでひとつ。写真の撮り方一つで査定金額が変わります。

プロに依頼する方が無難

これは鑑定会社や査定する部署の方との経験ですが、見積もりのお願いの仕方で承認金額ががらっと変わります。

査定の方がわかる様な詳細にしましょう。

下記を参考にしてください。

メーカーまで細かく書かなくてもいいですが、最低限どの部分でどの範囲か、またそれを行うに当たっての費用は、材料代と人件費を込の材工なのか、分けているのかを記載すると判断しやすいです。

逆に1式で雨樋交換工事1式　20,000円ですと、どこまでの修繕範囲を指しているのか不明の為、査定する方は判断が難しくなります。

雨樋が雪で曲がっているが、工事は瓦止めをしました

お客様と打ち合わせをし、軒樋交換ですと全面ではなく部分的になるので見た目がどうしてもツギハギになってしまう・足場が必須になるので金額がはるとの事で当初の要望どおり屋根修理工事に費用を充当致しました。

雪での軒樋工事は足場が必須の為、保険認定金額が高い

平均で1,200,000円と通常の屋根修理見積もりよりも金額が高くなります。

事例③雨漏りはしてないが築50年であと5年だけ持たせたい！できる限り費用を抑えたい

こちらは、東北地方で雪止め後に、２階の雪が下屋に落ち穴が空いているがトタンなのでどこまで修繕するべきか？という内容でした。

築年数がたっていると保険金の支払い判断は難しくなります。

よく、途中での塗装や修繕を怠っていたのでおりませんと言われますが毎年の様に積雪・豪雪になっている地域だと余計に難しくなります。

小分けの申請もある、基準がないのであれば作れば良い

現場確認させて頂くと積雪というよりも、サビれて穴が空いてました。コーキングで部分補修をし写真を撮影。

まずこれで一旦加入保険会社に判断を仰ぎます。

経年劣化は保険対象外

こういった書面が損保ジャパン日本興亜さんから送られてきました。サビ・劣化は対象外です。

どうしても持たせたいなら現状を保険会社に申請するべし

上記の対象外通知後、半年後の2016年8月30日台風10号で被害が発生。

写真提出していたトタンではなく、物置のへこみ・棟のズレを保険会社に再度申請をして鑑定人にきてもらいました。

２階の高所作業だと足場や壁繋ぎで金額が高くなるので1,120,000円の認定がありました。

屋根の修理で費用を抑える為のまとめ

全国の提携業者　200選
この事例はほんの一部です。正会員様は工事事例を載せてますので、是非ご覧下さい。

一番はこの火災保険の活用です。次に、行政での助成金。

最後に、近隣と一緒に工事して割引や、知り合いの大工に頼みNET価格で抑えてもらうなどの値引き交渉。

ほとんどの方が最後のにばかり注力をしております。

現場からすると請け金額は、ほとんどの職人はわかりませんが、会社とお客様お互いに気持ちの良い終わりがベストです。現場監督が、値引きされたので、色を薄めてもいいとか、

工期をわざと伸ばして元請の工事代金を増やそうとか

そんな嫌な世界では続きません。当たり前の事を当たり前にやる事が難しいですが、

お客様も業者さんも気持ちよく行えるのが火災保険金での修理と思い、全国で行います。

当社団では、全国1350社の提携業者がおり、今までに10万棟の実績がございます。

診断は無料です。工事は、火災保険金内で行うためお客様の負担はございません。

実費工事ももちろん対応しておりますので何かありましたらお問い合わせ下さい。

法人の建物診断も行っております。事業者や法人の方はこちら。

記事監修

【一級建築士】登立　健一 一級建築士。全国建物診断サービスのwebサイト監修の他、グループ会社の株式会社ゼンシンダンの記事も監修。