お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

雪止めの後付けでも工事費用を少なくする方法

DSC00198

ここ数年、北海道・東北・中越地方などの豪雪地帯以外でも、雪が積もることが増えています。
特に、1~3月にかけては降雪・積雪の可能性が高まります。その積雪時に、屋根からの危険な落雪を防止するために取り付けるのが雪止めです。

関連記事:もはや降雪地帯だけではない!全国レベルで起こり得る住宅の「雪害」 について、もっと詳しく知っておきましょう。

屋根は地上からなかなか見えないので、雪止めの必要性についてピンと来ない方も多いかもしれません。しかしながら、降雪後は屋根の上にはかなりの量の雪が残っていることが多く、雪止めがないとその雪がどのタイミングで落ちてくるかわかりません。

逆に、雪止めを取り付けておくと、雪が引っかかって危険な落雪を防止できるのです。

想像以上!雪が建物に与える影響とは

%e8%bb%8a%e9%9b%aa
その雪止めの設置のあるなしに関わらず、雪は建物に大きな影響を与えます。

その中でも気づきにくいのが、雨どいが破損してしまうことです。

%e5%b1%8b%e6%a0%b9%e9%9b%aa2

雨どいの破損はなかなか気づかないもので、雨上がりの晴れた日に屋根から水が落ちてくるのは、雪の影響で雨どいが破損したことによるものだと考える方は少ないでしょう。

しかし、雨どいは積雪による重み以外で壊れる可能性はほとんどないものです。雨どいが激しく破損するには、雪の重み以外物理的には考えられません。

(強風によって、何かが飛んできてぶつかった場合は除きます)

雨どいの寿命は25~30年ほどです。

そのため、25年以上経った雨どいは、ただでさえ劣化している上、想定以上の雪の重みに耐えられず破損することが多くなります。

ここで覚えておきたいのは、屋根の上に積もった雪は、想像以上に重いということです。積もった後も冷たい空気にさらされるため、どんどん硬くなり、危険度も増してしまいます。

関連記事:【新潟県長岡市:650000円】積雪による荷重で屋根瓦倒壊

住宅の屋根はもちろん、注意したいのがカーポートです。

住宅よりも強度が弱いカーポートは、雪の重みで変形してしまうこともあります。もし、雪止めのない屋根から重い雪が落下し、カーポートの屋根に直撃してしまうとカーポートが壊れるかもしれません。また、カーポートの屋根ではなく、直接人やものにその雪がぶつかってしまったら…想像したくありませんが、大変なことになってしまいます。

image3

雪止めは屋根を葺いたタイミングで取り付けるのが最適ですが、雪が少ない地域では取り付け自体されていないことも多いです。

なぜ雪止めの取り付け事例が少ないのか…それは、そもそも雪による害を想定していなかったり、隣に住居がないために雪が落ちても事故の可能性がなかったり、などというケースがあります。

しかし、築20年以上も経った住宅ですと、その事情も変わっていることでしょう。

家の周りの敷地が広くなる可能性はそれほど高くないでしょう。そのため、雪が降る可能性が少しでもある地域の住宅では、事故の防止のためにも雪止めを取り付けることが推奨されています。しかし、雪止めの増設ができる屋根とできない屋根があるので、リフォームを検討されている方は一度専門業者にお問い合わせください。

こんな住宅は雪止め工事をしよう

e9dbf522785d7e9a50ee5576bf850ec2_s
では、どのような状態であれば雪止め工事が必要だと考えられるのでしょうか。

中途半端な降雪がある

今お住まいの地域で、一度でも屋根に積雪があった場合は雪止めを取り付けた方がよいでしょう。
過去数年間に渡って大雪の被害がない地域でも安心は禁物です。実際に、2014年2月に関東地方を襲った記録的な大雪では、多くの住宅で雪止めが取り付けられていなかったことから、雪の重みによる屋根や周囲の部品の破損、落雪によるケガ・物損などが相次いでしまいました。

ちなみに、「中途半端な」降雪が一番危険です。

北海道・東北地方で毎年多くの積雪がある地域では、雪止めをあえて取り付けないということがあります。

というのも、豪雪地帯の住宅の屋根は、そもそも豪雪対策がされていますし、人力で雪おろしをする時でも雪止めが逆にストッパーになってしまうことがあるので、スムーズに雪おろしをするためには雪止めは不要だからです。

また、豪雪地帯の雪の量はたまに積雪する地域の量とは比較にならないほど多いので、雪止めをつけても金具がすぐに曲がってしまい効果を発揮できないという理由もあります。

隣地との境界線が近い

お住まいの住宅の隣に住宅がある場合はもちろん、カーポートや隣人の車、植木などに落説してしまう可能性があるときは、トラブルになりかねません。
そして、何もない場所でも、雪が落ちた勢いで氷の塊が少し離れた場所の住宅を傷つけてしまうという可能性がないわけではありません。
そのため、隣の住宅との距離が近い場合はもちろん、隣地との境界線が近い場合も雪止めを取り付けた方がよいでしょう。

雨どい破損の防止になる

雪止めがないと、雪の影響を受けやすい雨どいの破損を防ぐことができます。
雪がすべり落ちてくると、大量の雪が雨どいに引っかかってしまうので、雨どいが開いたり外れたりすることがあるので注意が必要です。

雪どめ工事はいつする?費用は?

g_03_01
雪止めについては、一部の屋根を除き後付工事で設置することができます。
しかし、自分で取り付けることは避けましょう。
確かに、量販店やホームセンターには自分で取り付け可能な雪止めの金具が販売されていますが、足場もかけずに屋根に上ることは危険が伴うので、事故の防止のためにも素人が取り付けることはしないでください。

安全第一。 点検や工事はプロに任せて下さい

また、雪止めの後付工事は、新築時に設置するよりも手間がかかることから費用が割高になることを覚えておきましょう。
そして、新築時から数年~数十年経過した屋根に穴を開けたり金具を押し込んだりするので、雨漏りなどの深刻な不具合が発生しやすいので、確かな技術を持った業者への依頼することがポイントになります。

塗装や屋根工事と一緒に行うのがベスト

雪止めの設置だけで工事をすることは割高なので、屋根の増築や改修工事のタイミングで同時に行うのがベストなタイミングです。
ちなみに、雪止めの後付工事の相場は1平方メートル当たり1200~2000円が多いようです。
プラスして足場の建設費用がかかることもありますし、急勾配など特殊な屋根の形状の場合は割増料金が発生することもあります。

火災保険を使えれば費用を抑えられる

火災保険に自動的についている雪災補償

もし、雪による被害が起こってしまった場合はどうすればよいのでしょうか。高額の修繕費を捻出しなければならないのでしょうか…。

実は、火災保険に加入していれば、そのほとんどの場合で自動的に雪災補償が付いているのです。

 

火災保険を契約した時に雪災補償を外していなければ、雪災補償は付いていると考えられます。

一度、ご自身が加入している火災保険の保険証券を確認してみましょう。「雪災補償」というという文字があれば大丈夫です。

この雪災補償が付いていれば、屋根から雪が落ちてきた時の損害は、保険会社が補償してくれるので、ご自身で工事費用を負担することなく壊れた部分を修理できることになります。

これは、落雪による損害以外も対称になります。例えば、豪雪地方において雪の重みで住宅がつぶれてしまった時も、雪災補償の対象になります。火災保険という名称なので忘れがちなのですが、多くの火災保険加入者は雪災補償のことを知らないようです。

火災保険で屋根やカーポートの修理、そのタイミングで雪止め設置をすることなどは雪災補償で賄えますし、雪災補償を受けることは「保険加入者の当然の権利」となります。

関連記事:【京都府京都市:2,450,000円】 関西でも雪申請可能、雨樋交換工事
関連記事:【群馬県安中市:3,300,000円】雪で車庫の骨組みまで曲がっていれば交換で保険認定される

「雪災補償」ではヒョウ被害も対象です→東京都文京区でのヒョウ被害では塗装も火災保険で降りる!?東京の雹(ひょう)被害は火災保険活用がbest!

火災保険会社への申請手順

では、実際に雪災補償を申請するにはどうすればよいのでしょうか。

① 依頼者が、雪による破損を発見した時に専門業者に調査を依頼する
② 専門業者が、調査を実施し、調査報告書と工事の見積書を作成する
③ 依頼者が、その書類が完成してから保険会社で連絡する(保険の申請)
④ 依頼者が、保険請求書類(調査報告書・見積書ほか)を保険会社に提出する
⑤ 保険会社の鑑定人が、破損した部分を調査する
⑥ 保険会社が、鑑定人の調査報告をもとに被災額を確定させ、保険金額を決定する
⑦ 保険会社が、保険金を支払う
⑧ 専門業者が、破損した部分の修繕工事を実施する

このような流れで、火災保険を利用した工事は進められます。

まずは施工業者に連絡を

g_07_02
このチャートでポイントになるのが、まず保険会社ではなく専門業者に調査を依頼することです。

保険会社は、あくまで保険金を支払う立場にあるので、法令順守に従って保険金額を減らすことも重要な業務として位置づけられています。そのため、最初に保険会社ではなく、保険申請を得意としている専門業者に連絡することで、依頼者の不利益にならないような保険申請につながるというわけです。

この火災保険における雪災補償での申請は、日本国内の損害保険会社であればどの会社でも申請が可能です。

もちろん、新築時に加入した火災保険で大丈夫ですので、まずは一度保険証券を確認してみましょう。

施工業者選びも大切

このように、火災保険を利用した雪災補償の申請のポイントは専門業者選びとなります。
この時に、悪徳業者につかまってしまうと、ご自身の不利益にならない申請をしてもらうどころではなくなります。そのため、優良業者を選ぶことが重要なのです。

優良業者を探し出す方法

では、どのような方法で優良業者を選べばよいのでしょうか。
一件一件ネットで口コミを調べて…なんてことをしていると時間がかかるだけですし、うその情報に惑わされてしまうかもしれません。実は、簡単に優良業者を探し出すことができる方法があります。

ここでいう優良業者とは、依頼者の利益を第一に考えてサービスを提供してくれる業者です。

依頼者にとって雪災の被害で一番不利益と考えられるのは、余計な出費が増えることです。そのため、加入している火災保険を利用することで依頼者の出費を少なくしてくれる修理を提案で切る業者が、優良業者と考えられます。

具体的には、電話をかけてこのような質問をするだけで、優良業者かどうかの判別ができます。

それは「雪の重みで雨どいが壊れたようなのですが、安く修理する方法はありますか」 というような、自然災害により住宅の一部が壊れたので安く修理したいという内容の質問です。

この質問に対して、どのような答えが返ってくるのが優良業者なのでしょうか。

① 壊れた部分を調査してみないことにはわからない
このような曖昧な答えが返ってきた時は、優良業者ではない可能性が高いので、避けた方がよいでしょう。

② 火災保険に加入しているかどうかを確認してくる
この場合、火災保険を利用して工事ができることを知っていて、依頼者の負担を減らす提案をしてくれる可能性が一気に高まります。そのため、以下のようなやり取りを続くかもしれません。

●依頼者が、雪により住宅の一部が壊れたことを伝える
●専門業者が、火災保険に加入しているかを確認する
●依頼者が、火災保険に加入している旨を伝える
●専門業者が、火災保険を使えば依頼者が費用を負担することなく工事ができる提案をする

このような流れの話になれば、その業者は優良と考えてよいでしょう。

上述した流れで、調査を依頼して火災保険の申請をする手続きを進めましょう。

修理依頼者の利益を最優先に考えてくれる

このように、依頼者にとって最大の利益になりうる火災保険には一切触れずに、まずは見積を取らせてくださいという業者は、お客様第一の姿勢ではなく自社の利益を優先してくる可能性が高いので避けるのが賢明です。

もし、そのような業者に修理を依頼してしまうと、自社利益を優先させた工事が行われ、必要以上の金額を支払う羽目になってしまうかもしれません。
そのため、火災保険を利用した修理に精通している優良業者を探し出し、その業者に依頼することで金銭的な負担をぐっと軽くすることができます。

関連記事:申請サポート 類似悪徳業者に注意してください。

上記関連記事に細かく書いてありますが、火災保険工事を探しているときに、工事をしないでお金を残すコンサルタントだけの会社はやめましょう。

この後何回も申請できる被害があっても、保険がおりにくくなります。 

火災保険の工事事例を送ってもらう

ちなみに、悪徳業者はその詐欺的な手口が世に出てしまうと、多くの依頼者がその業者を避けるようになるので経営ができなくなってしまいます。
そこで優良業者になればよいのですが、残念ながら、新たな詐欺手法を編み出す方向に進む業者が多いようです。
一方、優良業者はお客様利益を最優先に経営しているので、長年の間、多くの依頼者に恵まれています。先程ご紹介した電話をいきなりかけるのは難しいと思う時は、火災保険を使った工事を実際に行った親しい人から情報を得るという方法もあります。

やり方を変え、名前も変えてという会社は実際の工事事例はほとんどありません。 
なので住んでいる地域の実際の火災保険の工事事例を聞くのもひとつの手です。

とにかく、屋根から雪が落下したり、雪の重みで何かが破損したりした時は、火災保険を利用した工事ができることを思い出してください。そうすれば、負担費用がかからずに、修理はもちろん雪止めの設置などもできるかもしれません。



記事監修


kansyuu
【一級建築士】登立 健一
一級建築士。全国建物診断サービスのwebサイト監修の他、グループ会社の株式会社ゼンシンダンの記事も監修。